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強姦事件で被害者に証拠ビデオの話を出す件
弁護士石井琢磨です。

宮崎強姦事件が頭の中をグルグル回っています。

<宮崎強姦ビデオ>被害女性が手記「人生終わった恐怖」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150121-00000089-mai-soci

宮崎強姦ビデオ:被害女性が公表した手記全文
http://mainichi.jp/feature/news/20150121mog00m040008000c.html


ざっとニュースを見たくらいで、私の認識している事実は、
・強姦罪で起訴されている
・加害者側が、性行為時のビデオを持っている
・無罪主張している
・加害者側が、被害者側にビデオがある旨を伝えた
・被害者側弁護士はその際、「無罪の決定的証拠であるビデオを法廷で上映することになるが、被害者はそれでもいいと考えているのか」と言われたと発言。
・この発言は、被害者側弁護士を通じて、被害者本人に伝えられた
・その際に、提示された示談金はゼロ
・被害者は、ビデオを知らされたとき「自分の人生が終わったような恐怖を覚えました」と手記で述べている。
・このビデオは実際に証拠提出されて法廷で流れた
あたり。

そして、ネット上での反応を見ると、9割以上が、加害者側弁護士を、ひどい奴だ、共犯だ、懲戒だと叩く発言をしています。


性犯罪の刑事弁護をすることもかなりある立場からすると、
同じことをするかもしれない
というのが私の感想でした。

このビデオを、証拠提出したのは検察なのか弁護側なのか記事からは不明(弁護士が捜査側に提出したと書かれています)ですが、被害者が「これのどこが無罪の証拠なのか」と言い、加害者側弁護士が「無罪の決定的証拠」と話したことからすると、解釈の余地がある証拠だったのではないでしょうか。

被害者はまったく無罪とは思えない証拠と解釈。
加害者は無罪の証拠と解釈。

こういう証拠があり、かつ、それを示談交渉に使わなければならない場合には、相手方に選択肢として提示することは、加害者側の弁護士としては、しなければならないことだと考えます。
被害者はそれを選択肢として感じないかもしれない。でも、考えるかもしれない。

その際に、無罪主張だとしても、多少の示談金は準備したいところですが、加害者本人がお金を持っていなかったり、家族から見放されていて、誰からも援助してもらえないようなケースでは、示談金の準備ができない、ゼロ提示しかできない、ということもあります。

ホントに申し訳ないような提案しかできないケースも現実には多いのです。


もちろん、被害者への言い方はありますよ。
意味もなく被害者を傷つける二次被害を発生させるのは問題外。

ただ、今回のケース、被害者側弁護士を挟んでいるんですよね。

加害者側弁護士-被害者本人
というやり取りならば、言葉に気をつけて、気を使いながら脅しにならないように、提案するでしょう。

でも、
加害者側弁護士-被害者側弁護士-被害者本人
と間に挟むなら、そこまで気を使わないかも。

「先生、ホントにこんな提案しかできなくて申し訳ないんだけど、ご本人の意向をもう一回確認してみてくださいよ」

被害者側弁護士の伝え方によっては、被害者本人が「脅された」と解釈する可能性はあります。

私が前提にしている事実が違ったり、明らかに脅迫があれば別ですが、加害者側弁護士が責められすぎな感があるので、気になりました。

間に人を挟めば挟むほど、解釈されて、伝わりにくくなるんですよね。
まあ、弁護士って、間に挟まる仕事なわけなんだけど。


ご相談は相模川法律事務所ホームページへ

弁護士石井琢磨twitter




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2015/01/22(Thu) | 刑事事件 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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