お釣りが多いのを言い出せないと釣り銭詐欺になる
弁護士石井琢磨です。

釣り銭詐欺


新年早々、釣り銭詐欺の事件が報道されていました。
http://www.sankei.com/west/news/150107/wst1501070062-n1.html

釣り銭詐欺といえば、よく報道されるのは、お客さん側から店員側に対して、積極的に「釣り銭が少ない」などとウソをついて、多くお釣りをもらう手法です。

たとえば、9000円のお釣りを
5000円札1枚
1000円札4枚
でもらった際に、
5000円札と手持ちの1000円札をすり替えて、
1000円札5枚
を見せて「5000円しかないじゃないか」とウソをつく手法です。

ところが、今回の事件は次のようなもの。


「逮捕容疑は、平成26年12月19日午後9時45分ごろ、橿原市内のコンビニエンスストアで公共料金など(計約1万3千円)を1万円札と5千円札1枚ずつで支払った際、アルバイトの女性店員=当時(15)=が6万円と勘違いして約4万6千円の釣り銭を渡したのに対し、誤りを申告せずに受け取ったとしている。」

産経ニュースより
http://www.sankei.com/west/news/150107/wst1501070062-n1.html



お客さん側は何も積極的なウソをついていないのに、店員側が勝手に多く渡してきたというケースです。

店員へのツッコミは置いておいて、こういう場合も、お釣りが多いことを言い出さないことは罪になってしまいます。

お釣りが多いことに気づきながら黙って受け取ることで、詐欺罪は成立。
(後から気づいて自分のものにしてしまったとしても、占有離脱物横領罪にはなります。)

法律用語では「不作為」と言い、行動しないことが犯罪になります。
つまり、私たちには、「行動する義務」があるのです。

「多いですよ」と言う義務。
相手の間違いを正さなければならない義務です。

人によっては、結構キツイでしょう。

毎日15時間、資格試験の勉強をしていて、人間と会話していない時期でも、何とか喉を動かして「お釣りが多い」と伝えなければなりません。

店員さんが、目を見るだけでドキドキしてしまうくらい美女であっても、首元から入れ墨が見える強面のお兄さんであっても、私たちは間違いを指摘しなければならないのです。

詐欺罪に問われないためには、この義務を乗り越えなければいけません。

みなさま、ご注意を。


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2015/01/12(Mon) | news | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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