刑務所に家族が行く
弁護士石井琢磨です。

家族が刑事事件を起こし刑務所に行くという相談があります。

そのような場合、家族が待っているか否かで、本人の更生に大きく違いが出ます。
本人の更生を信じられるなら、できるだけ本人を支えてあげてほしい。

ただ、不安に思う人も多いです。

「またやってしまうのではないか?」

そして、刑務所に行くことについて、

「刑務所で悪い影響を受けてくるのではないか?」

と漠然と思い込んでしまうことも多いのです。


そう思い込んでしまう原因の一つに、刑務所がどのような場所なのかイメージできない、という点があります。

刑事弁護の相談の中で、刑務所について聞かれますが、言葉で説明をしても伝わらないことがあります。
そもそも、私たちも刑務所を細かいところまでイメージできていません。
修習時に見学させてもらいましたが、昔のことですし、あとは断片的な情報です。

そんなときに役立つ本を見つけました。

All Color ニッポンの刑務所30
All Color ニッポンの刑務所30



全国30箇所の刑務所を取材した刑務所の写真集です。

言葉で説明するより、これを見せた方が早そうです。
写真の力はすごい。


ある刑務所の居室内の本棚の写真があります。
本棚は弧を描いていて角がないのです。
これは自殺防止のためだそう。角に吊すものを引っかけられないようにしているのですね。

IMG_1882.jpg

(29ページ)


こういう細かいところまでイメージできます。


この本の著者(写真家)でもある外山ひとみさんの、

『女子刑務所 知られざる世界』

も刑務所内のことがよくわかる内容です。

女子刑務所 知られざる世界
女子刑務所 知られざる世界



この本で、女子施設は、「半開放処遇」という方法がとられているということを知りました。

栃木刑務所では、一部屋に6~8人の受刑者が生活しているところ、部屋は施錠されていないので、部屋から出て動くことも認められているのだそうです。これはイメージしていませんでした。


さらに、刑務所を体験した人の本としては、このあたりはすごいですね。

刑務所なう。
刑務所なう。


刑務所内で書いて出版しちゃったわけですからね・・・。


自分が待つ家族が、刑務所内でどのような生活をしているか、具体的に知ることで、出所時の受け入れの気持ちも変わるはずです。

起きてしまったこと、過ぎてしまったことは、事実として受け入れるしかありません。
そのうえで、何ができるのか、これからをどうするのか。

人は、周りで見てくれる人がいるかどうかで、罪を犯す確率が変わります。

本人の更生を信じられるなら、具体的なイメージをして待っていてあげてくださいね。


All Color ニッポンの刑務所30
All Color ニッポンの刑務所30外山 ひとみ

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2013/10/18(Fri) | | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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