FC2ブログ
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--/--/--(--) | スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-) | page top↑
不適切投稿と過剰反応
弁護士石井琢磨です。

SNSでの不適切投稿が続いていますね。

アイスケースの中に寝たり、食材をくわえたり、
みたいなアレです。
最近は、研修医が酸素マスクを付けて意識を失ったという画像が話題になっていました。


中には、店舗閉鎖、損害賠償請求の検討、と報道されたケースもありました。


みなさんは、やはり「最近の若者は・・・」とか「不快だ」と思うのでしょうか。


個人的には、世間って厳しい、という感想です。


確信犯はともかく、多くは、評価を求めての行為。
それがずれてしまったという過失に近いものなんですよね。

おもしろい投稿をすれば、いいね!やリツイートで評価されまくる時代です。

いいね!の数、PV数が、戦闘力になっています。

いいね



つい、これを求めてしまうものです。

マカンコウサッポウの画像を撮ったり、


子どもの寝相アート

http://matome.naver.jp/odai/2134141177569551101

根っこにある感情は同じでしょう。

この感情表現が、場合によって、不適切とされてしまうのです。

今の若者がどうという話ではなく、これって、自分たちの若い頃もあった話のような気がします。

大学時代に、グランドキャニオンに行った際に、崖から落ちそうな写真を撮ってもらいました。
今なら、迷わずSNSにアップしていたと思いますが、自分の知らないところで、崖から転落した人のニュースが流れていれば、不適切だとして炎上してしまう可能性が高いです。


女性から「こんなサービスがあるんだよ、すごくない?」と言われて、
「何の会社が始めたの?競合は?ターゲットは?」と
ビジネスモデルジェネレーション的な分析を始めてしまうより、

「すごいね」「そうだね」と紋切り型で対応しておいた方がモテ度は上がるらしいです。

私など、一時期、「とりあえず『そうだね』と言う」と目標を紙に書いてデスクに貼り付けておいたこともあります。


そう、人は同意・評価してもらいたいのです。


これは、最近に始まったことではないようです。


アダム・スミスは、


人間が他人から関心をもたれること、同感されることを望む存在だということでもある。社会は、このような人間が言葉や表情や行為を用いて互いに同感し合う場である。


と言っています。

アダム・スミス―『道徳感情論』と『国富論』の世界 (中公新書)
アダム・スミス―『道徳感情論』と『国富論』の世界 (中公新書)



人は、昔から「いいね!」と反応を求めてしまうものだったのです。

そういう意味で、これを簡単に可視化したフェイスブックやツイッターはすごいです。

アダム・スミスによれば、人間は、このような反応から、自分の中に、基準を持つようになるということです。


一般的諸規則は、他人との交際によって、そして非難への恐怖と称賛への願望という感情によって形成されるといえる。
いったん一般的諸規則の具体的な内容が確立されれば、私たちは、ある行為に対して、それが一般的諸規則に適合(または違反)しているか否かに応じて、称賛(または非難)に値するか否かを判断する
私たちは、一般的諸規則に反する行為をすれば、たとえそれが世間から非難されなくても、胸中の公平な観察者の非難を受けることになる。この場合、私たちは平静な心を保てないであろう。



行動が正しいかどうかの基準は、最初からあるものではないのです。

他人との交際によって作られるもの

交際経験が乏しい場合、この基準が確立されておらず、不適切と評価される行動をしちゃうのではないでしょうか。
地雷を踏んでしまうのです。


このような行為自体は、研修等でも規制できるのかもしれません。

ただ、「これ、おもしろくない?」という感情が、良いものを生み出している例も多数あるでしょう。

規制しすぎて、感情まで抑えてしまう社会はなんだか楽しくなさそうです。



何が不適切かは、状況によって違います。
しかし、他人の権利を害する行為は、どんな状況でも評価されにくいです。
研修、指導の際には、他人の権利という視点で考えてもらうようにし、あとは、失敗は失敗ということで認識してもらい、基準に反映させ、それ以上の過剰反応を控えたほうが住みやすい社会になりそうな気がします。


過剰反応社会が行きすぎると、これを悪用されるリスクが出てくるとも思います。


アダム・スミス―『道徳感情論』と『国富論』の世界 (中公新書)
アダム・スミス―『道徳感情論』と『国富論』の世界 (中公新書)堂目 卓生

中央公論新社 2008-03
売り上げランキング : 6916


Amazonで詳しく見る
by G-Tools




ご相談は相模川法律事務所ホームページへ

弁護士石井琢磨twitter




関連記事
2013/10/08(Tue) | 雑談 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
コメント
コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
→http://sagamigawa.blog73.fc2.com/tb.php/714-0d3528dd
前のページ ホームに戻る  次のページ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。