ボタンがないエレベーター
弁護士石井琢磨です。

先日のiPhone5カメラ修理のため、初めて銀座のアップルストアに行ってきました。



私の行き先は、4階。

エレベーターに乗り込むと、変なのです。

アップルストア銀座




ボタンがない。

閉めるボタンも、各階のボタンもありません。

固まっていると、エレベーターのドアが閉まります。

2階へ移動すると、ドアが開く。誰も乗ってこない。降りない。

そのままドアが閉まり、3階へ。ドアが開く。誰も乗ってこない。降りない。


どうやら、全階にとまるエレベーターなのです。


iPodやiPhoneが、ボタンをなくして成功したことは有名ですが、この会社、エレベーターからもボタンを取ってしまったようです。


各階にとまるため、階段よりも遅いスピードで、正直、イライラします。


時間がもったいないではないか。


ここで気づきました。



私たちは、普段から、時間をコントロールしようとしています。


エレベーターで他に乗り込む人がいなければ、さっさと閉めるボタンを押す。
行き先の階ボタンだけを押し、他はスルーする。

そして時間を取得する。

エレベーターだけではなく、エスカレーターでも同じです。
右側が空いていれば、歩いて進んでしまう。

少しでも時間を得ようと考えて行動してしまいます。

そして、いつしか、時間を短縮する権利があると思い込んでしまいます。

さっさと行く権利があると。

この権利は、ときに、他人の権利とぶつかり合います。

閉めるボタンを押すことで、エレベーターに駆け込もうとしていた人が乗れなくなる。
エスカレーターを歩くことで、立って乗っている人にぶつかったり、驚かせたりする。

他人の権利とぶつかり過ぎると、権利だと思っていたものは消えることもあります。


この夏、JRでは、エスカレーターでは歩くな、という放送を流し始めました。

私の友人が、スペイン旅行後に興奮して語っていました。
「スペインのエレベーターって、閉めるボタンがないんだぜ!
 そんなの急ぐなって、ラテンだよ、ラテン!
 エレベーターを慌てて閉めるなんて、慌ただしい日本だけなんだよ。」

きっとスペインには、ゆったりと移動する権利があるのです。


自分が勝手に権利だと考えているもの、それは他人の権利とぶつかり合っていないだろうか。

ぶつかり過ぎると、消えてしまうかもしれません。

全階に止まるエレベーターのスピードがあまりにも遅いので、こんなことを考えていました。


当たり前だと思っていた幸せは、奪われて初めてその価値に気づくのかもしれません。


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2013/09/21(Sat) | 雑談 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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