弁護士の流動性が高まっている
弁護士石井琢磨です。

先日、弁護士会支部の新入会員歓迎会に出席しました。

神奈川県西部に新しく入った弁護士は5名だそう。

久しぶりに支部の集まりに出席して感じたことは、

弁護士の流動性が高まっている

ということです。



ある事務所にいた弁護士が独立したり、他事務所に移籍したりすることが増えた、と感じました。

私が弁護士になって間もない時期には、独立はともかく、支部の事務所間で移籍というケースは滅多にありませんでした。
ある弁護士の移籍があったとき、支部の弁護士から「移籍なんてすごいですよね、聞いたことないです」と感想を聞きました。

私は、弁護士の数が増加傾向にあったことや、当時、ヨーロッパのサッカー観戦を趣味にしていたことから、
「サッカーと同じで、移籍なんて珍しくなくなる、今後はトレード、事務所間の合併も増えるんじゃないか」と発言していました。

トレードはまだありませんが、他の支部では合併のようなこともありました。弁護士の事務所間での移籍は増えています。

供給量が増えれば、流動性は上がります。


これは弁護士を利用する皆さんにとっては何を意味するのでしょうか?


事件の相談をしていた弁護士が、その事務所からいなくなる、他地域に移る可能性が高くなったということです。

その弁護士に引き続き相談をする場合、他の地域まで相談に行かなければならなくなるかもしれませんし、そもそも他の弁護士に相談をするしかなくなることもあります。

弁護士の数が増える、という問題に、「質が下がる」とか「食えない」とかいう弁護士側だけの反論が目立ち、
市民側からは、「そんな贅沢言ってるんじゃねえ」という意見が目立っていると思います。

もちろん、弁護士が増えれば、最初の段階でのアクセス可能性は高まるメリットはあります。しかし、同じ弁護士にアクセスし続けたい、という継続性という点では、デメリットになります。


相談している事件が裁判になったりすると、年レベルで時間がかかります。
相談している弁護士が裁判の最後まで担当するのかどうか、これは誰にもわかりません。
移籍してしまう可能性もあるのです。

もし、解決までに時間がかかる事件を同じ弁護士に担当してもらい続けたいのであれば、頼む段階で、弁護士が変わらない確率を上げないといけないのです。

支部の集まりなどで、「なぜその場所で弁護士活動をしているのか」という質問をしても、面白い答えが返ってくることは少ないです。
私も含めて。

「なんとなく」とか「誘われたから」とか「支部の方が稼げそうだから」などとつまらない理由が多い。
もちろんマーケティングは重要でしょうが、それが前提だと、前提が崩れたとき、その弁護士は他地域に移ります。

なんとなく神奈川で働き始めた場合、なんとなく沖縄に移動するということがあり得ます。
稼げなくなったので、もっと地方に行く、のようなことがあり得ます。


相談を受けたとき、「先生、厚木高校なんですよね?」と聞かれることが結構ありました。

相談者側は本能的に、弁護士がその地域からいなくなるリスクを量っていたのかな、なんて思いました。


まあ、出身地から人が動かないという訳でもないのですけどね。
厚木で生まれ育ち、厚木高校に通っていた私の先輩は、「来週からニュージーランドに移住するんだ」と言って、突然去っていきました。
相模川法律事務所も突如「ワイカト川法律事務所」として移転するかもしれません。



ご相談は相模川法律事務所ホームページへ

弁護士石井琢磨twitter

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2013/03/05(Tue) | 弁護士日記 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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