厚木市内でとりにくなどの食材を紛失した方へ
弁護士石井琢磨です。

昨日、事務所に停めていた私の自転車を見ると・・・
カゴに見知らぬバッグが入っていました。


厚木市、肉、野菜を紛失




私のカゴは特注で大きくしてあるので、ゴミを入れられてしまうことはよくあるのですが、バッグは初めてです。

そーっと、中をのぞいてみると、

野菜
ししゃも
が入っていました。

何だ、これは。

体重が落ち続けている私を太らせようというファンからのプレゼントか、
いや、私がこれを持ち去ったら「盗まれた」等と称して占有離脱物横領の罪に陥れようとする罠か。

そう、落ちている物であっても他人の物を勝手にもらっては、罪になります。

刑法254条で、法定刑は、1年以下の懲役または10万円以下の罰金もしくは科料とされています。


このバッグが何なのか、一番ありそうな「忘れ物」だとすれば、そのうち気づいて取りに来るでしょう。

そう考えて、自転車のカゴに残したまま、様子を見ることにしました。


その結果



6時間経っても、残っています。




肉とししゃもの賞味期限は、刻々と迫ってきます。


仕方がないので、法的に正しい方法をとりましょう。


他人の物を持っていったら罪になる、という話は刑法に書かれていますが、これは刑事罰のみを記載したものです。
遺失物を拾った場合の対応は、遺失物法にしたがいます。

お金を拾ったら1割もらえる、という内容で有名な法律です。

法律の条文では、5~20%とされていますので、正確には1割もらえるとは限りません。


遺失物法によると、拾った人は、これを本人に返すか、警察に届けなければなりません。
当然、本人が不明なので、警察に。
その前に、事務所ビルの管理人さん立ち会いのもと、中身を確認。
現金などトラブルになりそうなもの、本人の手がかりが分かるものがないかをチェックします。

中には
とり肉
タマネギ
ししゃも4匹
お菓子
などが入っていました。現金はなし。

その後、法律どおり、警察に届けましたが、なま物なので交番では保管できないと言われ、

「とり肉の賞味期限まで保管して、過ぎたら捨てちゃって」


と指示されました。


肉の賞味期限までってどういう根拠なんだ?

遺失物法上では、届けられた警察は、原則、遺失物を保管しますが、
「物件が滅失し、若しくは毀損するおそれがあるとき」や保管費用がかかるときには、
売却が可能とされています(9条)。
また、売却してもかえって費用がかかってしまう場合には廃棄などの処分をして良いことになっています(10条)。

おそらく警察の指示は、肉の賞味期限が切れたら、価値がないものとして、この廃棄処分をさせるということなのでしょう。


保管についてですが、法律事務所でとり肉を保管するのもどうかということで、
事務所ビルの実質的オーナーである、料亭・雅光園の冷蔵庫で保管してもらうこととなりました。

料亭がオーナーで助かりました。


このような経緯で、
厚木市内で、とり肉などの食料を紛失した方は、賞味期限までは警察に届け出れば、雅光園から引き取ることができる体制となっています。


心当たりがある人は警察に確認してみてください。

もちろん、雅光園に5~20%の肉を渡すことをお忘れなく。



※本記事では、遺失物法の「施設」については考慮しておりません。


ご相談は相模川法律事務所ホームページへ

弁護士石井琢磨twitter

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2012/11/28(Wed) | 厚木の話 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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