狐が取り憑いているからお金払ってください
弁護士石井琢磨です。

出会い系サイトで騙された人がいます。

簡単に言うと、「2000万円をあげるから、まず100万円払ってほしい」

??

なかなか理解しにくい騙し文句ですよね。
しかし、これと似たような文句で騙されてお金を払ってしまう人がたくさんいるのですよ、世の中には。

報道される詐欺事件では、報道できる文字数が限られているため、当然ながら、騙し文句はかなり省略されています。
こういう情報を知ることは大事だと思いますが、省略されすぎていると、いざ自分が勧誘されたときに、「報道で見たあの事件」のことを思い出せません。


先週、愛知県での詐欺事件が報道されました。
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20120918/Jiji_20120918X691.html

見出しは

「がんに効く」とネックレス販売=詐欺容疑で3人逮捕―愛知県警



報道によると、勧誘文句は次のようなもの。


逮捕容疑は10年7月、浜松市中区の商品販売セミナー会場で、名古屋市熱田区の無職男性(74)と妻(65)に「治療器を装着すれば血流が良くなり、がんや認知症などの病気に効く」などと偽って磁気ネックレスなど計5点を販売し、代金名目で現金123万4000円をだまし取った疑い。




見出しでは、 「ネックレス」 → 「がんに効く」
ですが、本文の勧誘文句では、

 「ネックレス」 → 血流が良くなる → 「がんに効く」

という勧誘であったとされます。

見出し部分よりは、「血流が良くなる」という補充説明が入った分、説得力が上がっています。

実際の勧誘は、極端な、「ネックレス」 → 「がんに効く」 の間に色々な補充説明がされているのです。
だから、何となく説得されてしまう。

「そんなバカな?」という印象から、「何となくそうかも?」という印象へ変わってしまうのです。


東京地裁平成23年11月18日判決(消費者法ニュース92号)では、
「狐が取り憑いている」 → 「除霊費用250万」
という請求が不法行為であると認定しています。

これだけ見ると、「本当に払う人いるのか?}と感じる人も多いでしょう。

しかし、ここに補充説明が入ると、

「実家の稲荷がほったらかされている」 → 「狐がおなかをすかせている」 → 「あなたの後ろに狐がいる」 →「あなたに食べさせないようにアレルギーを出している」 → 「除霊をしないとアレルギー状態が続く」

と説得力が上がるのです。

騙されてしまう背景事情が分かってきます。

判決文で認定されている事実でこれですから、実際には、もっと多くの説明がされていたでしょう。


「ネックレスを買うと幸せになる」
「エネルギーをダイレクトに送り、金運を良くする」

このような勧誘でお金を払ってしまう人は後を絶ちません。

どんな補充説明があると、自分が説得されてしまう可能性があるのか?
いざ補充説明をされて、大金を払う前には、一つ一つの関係を検証したり、間の補充説明を取り払ってみると良いです。


万一、お金を払ってしまった場合には、早めに動いてくださいね。

早いタイミングで動いたことで全額や大部分を取り返せたケースもたくさんあります。


ご相談は相模川法律事務所ホームページへ

弁護士石井琢磨twitter

ランキング参加中です→人気blogランキングへ






関連記事
2012/09/25(Tue) | 消費者問題 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
コメント
コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
→http://sagamigawa.blog73.fc2.com/tb.php/636-8f45e189
前のページ ホームに戻る  次のページ