ヤミ金融で働くリスク
弁護士石井琢磨です。

最近、車担保金融の相談が増えてきたので、裁判例を紹介しておきます。

まあ、ヤミ金のことです。
普通に、高い利息でお金を貸すと、ヤミ金であるとバレバレなので、車を担保にする、と見せかけるわけです。
多くの事例では、車を担保にするといっても、借主は、そのまま車に乗り続けることができます。
車をヤミ金業者に売却して、ヤミ金業者からリース名目で借りて、リース料を払う。
ヤミ金業者以外に関連会社のリース会社が入ることもあります。

売買代金名目で受けとったお金とリース料から計算すると、
ヤミ金からお金を借りたのと同じような暴利になっていて、車の売買は仮装、実態はヤミ金、というものです。


このような仮装をしていても、裁判所は実態がヤミ金の業者に対しては厳しい判断をします。

さいたま地方裁判所平成23年9月7日判決(消費者法ニュース90号)では、
車の売買を仮装したヤミ金を利用し、借主が自殺してしまったケースについて
店長、従業員、中古車販売業者、全員に対して死亡についての賠償責任を認めました


貸金業登録の名義を貸した従業員や
宣伝用看板の設置を担当した従業員も
共同して賠償責任があると認めています。

自殺との関係について

「脅迫的・強圧的言辞を用いなくても債務者を精神的に追い込み、」・・・
「勤務先に取り立ての電話をしたり、自宅訪問を予告したりしていたのであるから」・・・
精神的に追い込まれて自殺すると予見することは十分可能であった」

具体的な脅迫行為の有無にかかわらず、ヤミ金でおこなわれる通常の取り立て方法だけで
自殺についての賠償責任を負わせています。

ヤミ金で働いたがために、6000万円以上の賠償責任を負わされる。

車担保金融でお悩みの方は、ヤミ金で働く人たちにこの話を教えてあげて、足を洗わせてあげましょう。




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2012/03/27(Tue) | 借金問題 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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