配当の穴埋め
弁護士石井琢磨です。

民事再生から破産手続へと切り替えられた安愚楽牧場事件。

日経の記事に「安愚楽牧場のからくり 資金不足、新規契約で穴埋め」というものがありました。

配当に見えたお金は、結局、新規の契約金から捻出されていたという内容です。


これはよくある仕組み。
高配当を謳い、資金を集めて、そこから配当金を出す。
足りなくなったら新しい資金を集める。新規契約が増え続けないと、永遠には配当できないという内容です。

アメリカで禁固150年の判決を受けたマドフの事件も同様の仕組みでした。

このような仕組みの商法の場合、早期に投資をして高配当を受けた後、元本も回収できれば、たしかに利益になることもあります。

マドフの事件では、活動が長期間に及ぶため、利益を得た人もいました。

しかし、このような投資は、資金がいつまで回るかという不確定な事情の上に乗っかるものです。
新規契約が止まれば、配当はできなくなり、解約希望者が増えると資金が回らなくなる。
リスクが大きすぎますね。


最近読んだ『日本人がグローバル資本主義を生き抜くための経済学入門』という、タイトルだけ見たら全く読む気が起きそうもない本の中では、マドフ投資と似ているシステムがあると紹介されています。

日本人がグローバル資本主義を生き抜くための経済学入門 もう代案はありません
日本人がグローバル資本主義を生き抜くための経済学入門 もう代案はありません





「マドフ投資の会とそっくりなしくみがありました。
日本という国で、それは「年金」と呼ばれていたような気がします。」




私もそんな「気」がします。



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2011/12/13(Tue) | 消費者問題 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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