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隠し財産発見詐欺
弁護士の石井琢磨です。

かつて騙された人に対して、「隠し財産が見つかりました」という勧誘が流行っています。

騙される人は何度も騙される。
業界では常識。

昔から、次々に不当な商品を購入させられ続けたり、いろんな資格商法にはまってしまう人はいました。

このように、類似商品で何度も騙されるパターンのほかに、被害回復を持ちかける詐欺があります。

原野商法で無価値の土地を購入させられた人に対して、何年後かに「その土地を売ってあげましょう」と言ってお金を取る事件がありました。

騙された人の名簿リストが流れてしまい、二次的な勧誘がされるのです。


最近、弁護士のメーリングリスト内の情報で、弁護団も組まれているような消費者事件の被害者に対して
「業者の隠し財産が120億円見つかった。回復できますよ」という勧誘がされている、というものがありました。

偶然、うちの事務所に相談に来られた方の中に、この消費者事件とは違うものの、先物被害を受けた件で
「業者の隠し財産がスイスの口座に120億あるのを見つけました。差し押さえればお金が戻ってきます」
という勧誘を受けた人がいました。

金額がまったく一緒。
別事件の隠し財産のはずなのに勧誘会社名も一緒。
いやー、この会社は、複数業者の隠し財産を全く同じ金額、同じタイミングで見つけたということですね。すごいすごい。

その不自然さは置くとしても、フツーの会社が、報酬を取って他人の損害賠償請求を行うことは弁護士法違反。

弁護士法72条
弁護士又は弁護士法人でない者は、報酬を得る目的で訴訟事件、・・・(中略)・・・その他一般の法律事件に関して鑑定、代理、仲裁若しくは和解その他の法律事務を取り扱い、又はこれらの周旋をすることを業とすることができない。



私の相談者のケースでは、5パーセントの手数料が取られる話でしたので、弁護士法違反の勧誘でした。

業者が用意した書類を一見すると、相談者に有利になっているのですが、
そんなおいしい話が
相手から、しかも違法な方法でくる
ということは、通常考えられません。

怪しさを感じ取ってくださいね。


この話は、プロの目から見ると、ツッコミ(違法)どころ満載の勧誘でしたが、人は損を取り戻そうとすると冷静さを欠いてしまうもの。

みなさん、隠し財産なんて言葉にだまされないように。



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2011/09/06(Tue) | 消費者問題 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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