免許証のコピーを渡したら損害賠償
弁護士の石井です。

運転免許証の更新をしてきました。最近は、暗証番号も発行されるようになったのですね。
更新時に必要だということですが、レシートみたいな暗証番号用紙を5年後まで持っていられる人はどれくらいいるんでしょうか。


さて、今回は、知人に運転免許証の写しを渡したことを理由に、損害賠償請求をされた人の話。


Mさんは、知人から「いい儲け話があるんだよ」と言われ、免許証のコピーをくれないかと頼まれました。

Mさんは、これを承諾。


その知人は、この免許証の写しを使って、携帯電話をレンタル。
その電話を使って、未公開株詐欺をする。


被害者から、知人だけでなく、Mさんに対しても損害賠償請求がされました。

Mさんは、裁判のなかで、「いや、免許証のコピーを貸したからって、携帯電話がレンタルされちゃうなんて思わないでしょ。借りたの俺じゃないし。
借りたヤツの顔、免許証の俺の写真と違うし」などと反論。


しかし、裁判所は、「儲け話がある」と言われて、免許証の写しを渡したら、悪用されちゃうことくらい予想できたでしょ、とMさんの反論を認めず、知人だけでなく、Mさんにも損害賠償の義務があるとしました。


今回の事例は、東京地方裁判所平成22年12月22日判決を参考にしたものです(消費者法ニュース87号)。


詐欺的商法に対しては、実行犯だけでなく、それに必要な道具を提供した人も加害者であるという考えが広まってきています。
パチンコ攻略法詐欺会社の広告を載せた会社に賠償責任が認められた事例と同じ考え方です。

免許証のコピーですら、渡す場合には気をつけなければなりません。


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2011/06/16(Thu) | 消費者問題 | トラックバック(0) | コメント(1) | page top↑
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by: * 2011/09/09 09:04 * [ 編集] | page top↑
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