自動車の空クレジット
弁護士の石井です。

あなたの友人に自動車販売の仕事をしている方はいますか?

その方から、「車を買ったことにして、クレジットを組んでくれない?」と頼まれたら、どうでしょう。

車を買っていないのに、買ったことにしてクレジットを組むという空クレジットの問題。
消費者問題や多重債務問題ではたまに見かける問題です。

本来、自動車をクレジットで購入した場合、

1.クレジット代金が自動車屋さんへ
2.その代金を購入者が分割してクレジット会社へ
3.車は自動車屋さんから購入者へ

という三者間で車やお金が動きます。


空クレジットだと、車の動きがない。
それにもかかわらず、
1.クレジット代金は自動車屋さんへ
2.代金の支払は、購入者からクレジット会社へ
は残るのです。

空クレジットが組まれる経緯は、自動車屋が主導的にクレジット代金を騙し取ろうとして、購入者を巻き込むこともありますし、得体の知れない第三者が入って、自動車屋と購入者にお金を渡して、一部を受領することもあります。

いずれにしても、購入者のクレジット代金の支払が形式上残ってしまい問題になるのです。

そんな怪しいものに協力しないよ、という方がほとんどでしょう。
冷静に考えれば、クレジット代金の問題が残ってしまうのですからメリットはありません。
しかし、自動車屋があなたの友人で、「迷惑かけないから」と頼み込まれたらどうでしょうか?

平成22年7月に破産手続開始決定を受けた、千葉県のキャラバンオートという自動車販売会社があります。
この会社は、名義貸や冒用を繰り返していたそう。被害を受けてクレジット代金だけが残ってしまった購入者の
多くは、首謀者の友人だったそうです。

友人から頼まれても、断固ことわる。
違法行為に誘ってくる時点で、それは友情とは呼べないものに変わっていませんか?



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2011/06/14(Tue) | 消費者問題 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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