「怒り」への対処法
弁護士の石井です。

刑事事件を起こしてしまう動機の中でも、上位に入っている「怒り」という感情。

トラブルに「怒り」はつきものです。
トラブルに絡む弁護士の仕事には、いつも「怒り」がついて回ります。

相談者や依頼者が怒っていることも、相手方が怒っていることも、よくあります。

怒る、ということも含めて感情は、反応。
反応ということは、対象があります。
何かがあって、怒っている。その何か、と、怒るという感情を切り離してみる。
その何か、に対して、「怒り」という反応で評価することが良いのか。
違う評価はないのか。
私は誰かが怒っている場合、タイミングを見たうえで、こんな考えで対応しています。

弁護士になる前、私は、毎日怒られている時期があったので、こんな考えで対応できるようになったのかもしれません。


『怒らないこと』という本にも、次のような記載があり、感情と対象を切り離すことの重要性が説かれています。

「相手の怒りや言うことにとらわれずに、問題だけを取り出して解決することです。」



怒らないこと―役立つ初期仏教法話〈1〉 (サンガ新書)
怒らないこと―役立つ初期仏教法話〈1〉 (サンガ新書)





さらに、「怒り」という感情がある場合、対象と切り離す感情を「怒り」だけで捉えない方が良い場合もあります。

ベストセラーとなった『怒らない技術』では、次のような記載があります。

「感情表現を繙くと、第一感情というメインの感情と、第二感情というサブの感情があるのです。『怒り』は第二感情。第一感情は何でしょうか?それは『心配』です。」



怒らない技術 (フォレスト2545新書)
怒らない技術 (フォレスト2545新書)




表面的な「怒り」の裏側を探ることも、相手の怒りを静めるのに有効な方法ですね。



それにしても、上記のような「怒らない」本が売れているということは、去年の日本は、みんな怒っていたのでしょう。だから、怒らない方がいいよ、というメッセージが受け入れられていたと予想されます。
これらの本は、「怒ることは悪い」という考えを前提にしています。


しかし、必ずしもそうとは言えません。

怒ることが力になることもあります。
無気力より怒った方が良いこともあります。


連休中に読んだ『ガラスの仮面』に次のようなセリフがありました。

「悲しみよりは怒りの方がひとを動かすエネルギーになる」(22巻より)



ガラスの仮面 (第22巻) (花とゆめCOMICS)
ガラスの仮面 (第22巻) (花とゆめCOMICS)




怒りという感情は、ときにすごいエネルギーになります。
『ドラゴンボール』に出てくるベジータなんて、いつも怒ってますよね。

怒りの感情をまとって、何かに向かったときに、エネルギー量が高いと感じることがあります。

ただし、その反動も大きい。


私の場合、怒りの感情をうまく処理できないまま寝たりすると、睡眠が浅く、夢の中で色々と闘っていたりします。
朝2時とか3時に目が覚めて、眠れないので仕事に行ったりすることもあって、健康上で不安になります。


エネルギーになるという点では、無気力より怒りの感情を出した方が良いと思いますが、狙うべきはエネルギー量をうまくコントロールすること。

『ドラゴンボール』で言えば、スーパーサイヤ人でいることが自然な状態、というのが理想です。


怒ることにはメリットもあると思いますが、それはエネルギーにつながることが前提。
それ以外の怒りは、浪費なのでもったいない、というのが私の考えです。


他人の怒りにも、自分の怒りにもうまく対処したいですね。


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2011/05/13(Fri) | | トラックバック(0) | コメント(1) | page top↑
コメント
--いつも拝見してます--

はじめまして。いつも楽しく拝見しています。
また時間を見つけて、遊びに来させて頂きますね!
by: りん * 2011/05/13 22:00 * URL [ 編集] | page top↑
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