牛丼屋とコンビニでは、どちらが強盗に入られるか?
弁護士の石井です。

先日、アメーバニュースで
「牛丼屋の強盗を減らすにはどうすればいいか? 大規模2000人アンケート」

という記事を見かけました。

牛丼屋での強盗事件の報道が目立つことから、2000人に対策のアンケートをとったそう。

その結果、ダントツ1位の対策は
1位 食券の自動販売機を用意する 797票(39.9%)

というものだそう。


たしかに、犯罪は、犯行が可能な場所であればあるほど起きやすくなります。


『犯罪は「この場所」で起こる』という本によると

犯罪のほとんどは、二つの基準が満たされる場所で起きていることが、欧米の最近の研究から分かってきた。
その一つは「入りやすい場所」であり、もう一つは「見えにくい場所」である。



とのことです。

犯罪は「この場所」で起こる (光文社新書)
犯罪は「この場所」で起こる (光文社新書)




入りやすい場所、という犯行の機会への接触のしやすさが、犯罪の発生原因にもなっています。


この論理は「場所」的な接触に限られません。

警察庁の統計によると、
教員が犯してしまいやすい罪のうち、わいせつ関係の罪の割合は、
他の職業よりも高いです。


教員は、わいせつ関係の罪の機会に接触しやすい立場にあるため、他の職業よりも、わいせつ罪に及んでしまいやすい傾向にあると言えます。



牛丼屋の強盗を減らすために食券の自動販売機を導入するという方法は、強盗からレジ(見える現金)への接触機会をなくすことで、強盗を減らそうというものであり、効果はあるでしょう。


ただし、これを実行するとなると、当然にコストがかかります。


そもそも、牛丼屋に入る強盗が多いという前提が正しいのでしょうか?


どのような犯罪が、どんな場所で発生しているかについては、一応、警察庁の統計で公表されています。


これによると、強盗事件は、年間4200~4500件程度おきていて、
発生しやすい場所の上位は

道路上 1450~1600件程度
コンビニ 600~980件程度
家 510~560件程度

となっています。

発生場所として「牛丼屋」という項目はありませんが、飲食店関係だとしても数十件(警察庁:平成19年の犯罪~平成21年の犯罪)。


発生件数だけで考えると、牛丼屋よりもコンビニの方が圧倒的に対策をとる必要がありそうに見えます。

お店で働く従業員の安全は大事ですが、報道で見た情報だけで判断してコストをかけると、あとで
「必要なかった!報道にだまされた~」
と感じてしまうことがあるかもしれません。

コストをかける場合には、報道にだけ惑わされず客観的なデータを探した方が良いでしょう。



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2011/05/02(Mon) | 刑事事件 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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