カニを送りつけられる
みなさんの家に荷物が届きました。

「お届け物です。代金引き換えで2万円になりますね」

「えっ・・・?なんか頼んだっけ?」

「宛名は○○さんになってますけど、こちらですよね?」

「そうですけど、うーん、誰か頼んだのかなぁ」

「中身はカニになってますね」

「うーん。カニか。食べたいかもなぁ」

目の前に立って、早く仕事を終わらせたがっている運送会社の男性。
さあ、どうします?

払っちゃう?



カニ送りつけ商法の業者が逮捕されたというニュースが流れました。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/262388.html

電話勧誘により粗悪なカニを送りつけたという事件。
逮捕された理由は、特定商取引法違反です。電話勧誘で契約する際に必要な書面を送らなかったというもの。

カニに関する悪徳商法は、2008年から増えています。

国民生活センターに寄せられた相談件数も
2005年は40件なのに対し、
2008年以降は、年間2000件以上と大幅に増えています。
http://www.kokusen.go.jp/soudan_topics/data/kani.html

最近では、あのジャパネットたかたさんの名前を騙って送りつけてくる業者もいるようです。
http://www.japanet.co.jp/shopping/support/info12.html


カニ送りつけ商法の一部は、カニカニ詐欺などと言われ、特定商取引法の改正にも影響を与えたものです。


恐るべし、カニ。


2年前から騒がれていた事件ですが、一向に減りません。
この秋に逮捕者が出た事件でも、詐欺罪ではなく特定商取引法違反の罪により罰金刑を受けているに過ぎません。
詐欺罪より軽い。

これも事件が減らない原因の一つでしょう。


「なんでそんなのに、ひっかかるんだよ?」
とみなさんは思うでしょう。

しかし、カニ送りつけ商法は、ワンパターンではないのです。

パターン1:連絡なく送りつける
パターン2:勧誘して送りつける→話と違うものが届く


今回逮捕された事案は、パターン2。

パターン1は、頼んでもいないカニが届くので、業者との間で契約が成立していません。

この場合、法律では14日間はカニを保管しなさい、その間に食べたら契約が成立したものとみなす、14日過ぎるまで業者が引き取らなかったら、業者は権利を失います。その結果、食べても捨てても代金を払わなくて良いことになります。

ネガティブオプションと呼ばれるものです。
架空請求のようなイメージですね。


パターン2は、勧誘して送りつける→話と違うものが届くというケース。
承諾をしているため、一応の契約が成立しています。
こちらは買ったものがイマイチだった、というケースに近いイメージです。

このパターンで、一番ラクな対処法は、クーリングオフ。クーリングオフは契約をなかったことにする制度です。

電話勧誘販売ではクーリングオフができます。法改正でカニもクーリングオフの対象になりました。


パターン1でもパターン2でも契約が成立していなかったり、クーリングオフした場合には、おカネを払う必要はありません。
とは言っても、おカネが前払いか後払いかで結果は大きく変わります。

これらのカニ送りつけ商法では、商品を送った後におカネを請求されるというケースが多かったようです。

後払いの請求に対しては、ネガティブオプションやクーリングオフなど理論的に戦える材料があるなら、それを主張して拒絶すればOK。業者が何か言ってきたら、裁判をしてもらいましょう。

問題は、前払いや代金引き換えで払ってしまった場合です。
もし、相手が詐欺業者の場合、払ったお金を取り返すのは大変なのです。

カニ送りつけ商法では、送りつけた業者の住所が架空だったというケースもあります。


おカネを払え、返せと主張する側が動かないといけないのです。
つまり、トラブルになった場合、払っていない方が強い。

日常生活でも頭に入れておきましょう。
払っていない方が強い。
支払はなるべく後にする。
こうすることで被害に遭いにくくなります。

カニ送りつけ商法の対処法。
パターン1のような覚えがない商品の代引きは拒絶。
パターン2のような勧誘を受けて買う場合も、前払いや代引きはなるべく避ける。


「頼んでないもの、代引きで届いても受け取らないよ」
みなさんがそう考えるのはよくわかります。

じゃあ、みなさんの家族は大丈夫ですか?


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2010/12/02(Thu) | 消費者問題 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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