貸金業者からの提案に注意

最近、過払い金の相談が増えています。



武富士が会社更生手続をとったから増えたということもあるのですが、問題は、相談者が来るルート。



一部の消費者金融では、見かけ上の借金がある一方で、グレーゾーン金利の再計算をすると過払い状態になっているお客さんに対して、

「いまある借金はなくすから、それで解決しない?」

という提案を持ちかけているそう。



要は、「過払い金請求しないなら、これで終わりにするよ」という提案。



どうしてこんな提案がされるのでしょうか。



新聞報道がされたり、一部の法律事務所や司法書士が過剰に宣伝したからか、過払い金という言葉は、かなりの割合の多重債務者に知られています。

業者からの提案を受けた利用者は、

「そんな提案が来るってことは、実は過払いなんですよね?」と切り返す。



業者は、正直に「そうです」というケースもあれば、「それは何とも言えません」と濁すケースもあります。



いずれにせよ、過払い金は返してもらえないらしい。

お互いにもう請求しない、という内容の和解。

これを俗にゼロ和解と言います。



ということで、弁護士に相談に来るという話。



消費者金融がこのような方法を取っているということは、おそらく、提案を受けた多重債務者の多くがゼロ和解に応じているのではないでしょうか。



過払いの話を知らないでゼロ和解に応じている人もいるのでしょう。



この構造・・・



とりあえずたくさんの債務者に提案しておけば、何人かは応じてくれる、そうすれば一部の債務者は弁護士の所に行って、徹底的に請求されるとしても利益がでる、と考えているように見えます。



この構造って、

とりあえず何人もに請求しておけば、何件か引っかかるんじゃない?

という架空請求のそれに似ています。



あー、やるせない。

納得したうえで応じているなら良いのですが、「無知に乗じて」だとしたら気が滅入ります。


なお、このような提案を受けてゼロ和解をしたとしても後に争える可能性は十分にあります。







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2010/11/14(Sun) | 過払い | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
コメント
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広告宣伝は過剰なのではなく、これまでが少なすぎたのでしょう。アメリカでも交通事故弁護士の広告とか良く見ましたよ。

結局のところ助言と代行をサービス内容とするサービス業ですから、競争で良いサービスを競うのは当たり前のことで、競争上広告と価格競争は不可欠でしょう。

問題は、広告という手法だけ真似をして、意識は古いままの弁護士もいるらしいことです。費用の不明確さとか、サービス内容の説明が不足しているとか(例えば弊害であるブラックリストについて詳しく説明しないとか)、そういう事務所もあるそうです。問題は集客手段より中身の方でしょう。
by: フルート * 2010/11/20 21:56 * URL [ 編集] | page top↑
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>フルートさん

コメントありがとうございます。

そうそう。業務内容がしっかりしていれば、広告は、情報提供の意味も持って、有益なものだと思います。
by: 石井 * 2010/11/25 05:00 * URL [ 編集] | page top↑
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