ケータイだけで働く弁護士

先日のテレビで、「ケー弁」という用語を知りました。



ケータイ弁護士の略だそうです。



最近では、弁護士が増えたため、他の事務所の軒先を借りて仕事をする「軒弁」、修習終了後、自宅で開業する「宅弁」と呼ばれる弁護士がいます。これらは、一般的には、就職もできず、事務所を設立するだけの開業資金もないために、やむを得ずコストが少ない方法で活動している弁護士をさします。



さらに進んだのが、ケータイ電話のみで開業するというケータイ弁護士。



これを略したのが、今回のケー弁だそうです。



我々は、ケー弁と聞くと、刑事弁護の略だと思ってしまう。刑弁委員会などと言ったりもしますしね。





このなかで、ケータイ弁護士は、個人的にありうる形態だと思うんですよね。



そもそも、法律事務所にオフィスが必要なのでしょうか。

オフィスが必要な理由としては

書籍や事件記録を置いておく場所

仕事場所

打ち合わせ場所

スタッフの仕事場

などが挙げられます。



しかし、書籍や終了事件記録という荷物は、デジタル化してしまえば良い。

係属事件の証拠などは紙媒体で保存しておく必要があるので、これが増えすぎない事件を扱えば良いでしょう。

仕事場所は、オフィスである必然性はない。書類は外でも作れます。固有名詞を記号化して、家などプライバシーが守られた場所で置換すれば問題ない。



打ち合わせ場所としてのオフィスについても、弁護士の仕事には、オフィスで打ち合わせを必要とする仕事とそうでない仕事があるので、後者を中心に活動するなら、なくても大丈夫。



仕事上、スタッフの事務作業や電話が頻繁にかかってくるものもありますが、これらがほとんどない仕事もあります。



ということは、弁護士が中心的に扱う事件・仕事の性質によっては、オフィスは必要なく、ケータイのみで足りる場合もあるのです。





ただし、一番の問題は、オフィスの効用は、上記以外に

信用

という面もあるということ。



悪質商法などで、立派なビルに事務所を構えて、被害者を信用させるという手法があります。

つまり、一般の人は、しっかりしたオフィスで働いていると、ちゃんとした弁護士だと信用する傾向があるということ。



ケータイ弁護士は、この信用を築きにくい。



オフィスの他に信用を築く材料としては、実績や他のお客さんの紹介などがありますが、

弁護士になりたての場合には、これがない。

したがって、新人弁護士でケータイ弁護士というのは、なかなか難しい形態なのかもしれません。



他方で、何年も活動してきた職人的な弁護士であれば、仕事の性質によって、ケータイ弁護士という働き方はありうると考えています。



いつか「私もオフィスを閉鎖しケー弁になりました」という案内状が飛び交う日がくるかもしれません。







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2010/09/08(Wed) | 雑談 | トラックバック(0) | コメント(1) | page top↑
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by: * 2014/08/31 08:54 * [ 編集] | page top↑
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