予防

いろいろな問題って、予防できればそれに越したことはありません。

法律問題もそう。



先週、消費者問題で弁護団を作って対応していた詐欺事件に区切りがつきました。



消費者問題における多くの弁護団事件は、被害者がたくさんいて、一人の弁護士だけでは、事情を聞き取れないから、みんなで対応しましょう、というものです。

弁護士も何人も集まるので、勉強になることが多いです。



今回の事件は、私が弁護士になって間もない頃から対応していた事件でした。

事件の対応を始め少し経ったころ、弁護団に依頼してくれた人の解決を最優先にするか、新たな被害発生の防止を最優先にするかという話が出ました。



当時の私は、目の前にいる依頼者の利益を最優先にすべきと考えていましたが、ベテランの弁護士たちは、新たな被害発生を防ぐという視点を重視していました。



詐欺をしている業者に十分な財産がないとき。

弁護団に頼んだ依頼者の被害金を業者に請求します。

業者はお金がない。

なんとか返還しようというときに、また詐欺行為を繰り返して、別の被害者から受け取ったお金で返還しようとすることがあります。

そうすると被害が連鎖してしまう。



今は、私も、被害発生の予防という視点を持って活動しています。



私がそのような視点を持てるようになる間に、社会も同じ方向に進みました。



悪質商法や詐欺に対しては、加害者だけではなく、その周辺に対しても規制をしていくことで予防しましょうという動きになっています。



この前の法律改正で、悪質商法に利用されやすいクレジット会社の責任が強化されました。

先日、「詐欺的なパチンコ攻略法の広告を載せた雑誌」をつくった雑誌社や広告代理店に対して、だまされた人に賠償しなさい、という判決がでました。

http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/100512/trl1005122014010-n1.htm

詐欺やヤミ金で使われやすい銀行口座を何万円かで売却したということでも、逮捕勾留されるケースも出ています。



詐欺の周辺に位置するものを規制することで、予防しましょうという動きです。

社会がそのような方向に進んでいます。



自分は加害者とは別人格であるから関係ない、と思っていたのに、いつのまにか「周辺」にいた、ということが出てきます。

いつのまにか、「あなたも詐欺行為を防ぐべき立場にいたでしょ?」と言われることが出てきます。

そこまでしないと、詐欺行為が予防できない社会になってしまったのです。



規制、規制という社会を変えるには、予防しなくても大丈夫、ということになれば良いのです。

問題がなくなれば良いのです。問題をなくせば良いのです。







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2010/05/15(Sat) | 雑談 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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