裁判を起こすという通知が来た場合

裁判を起こす、という通知が来たんですけど、どうすれば良いですか?

という相談を受けることがあります。



私の回答は「相手次第」というものです。



「裁判を起こす」という通知には

架空請求から、弁護士が代理人に就いて裁判を起こす前のほんの警告に過ぎない場合まで幅広くあります。

相手によって、対応は変わります。



架空請求なら無視すれば良いし、弁護士が就いて裁判前の警告である場合に、裁判を起こされたくないなら、早急に弁護士に連絡するなど何らかの対応をする必要があります。



「相手次第」の内容が、「架空請求」から「弁護士」の間のどこかに位置するという場合、相手のポジションを考えます

どの程度、どちら側に近いか。



「裁判を起こす」と言われて、あわててはいけません。

冷静になってみましょう。

相手の立場になって考えてみましょう。







そもそも相手は裁判を起こせる立場にいますか?







例えば、ヤミ金。



弁護士が就いてヤミ金に連絡する場合、普通は

ヤミ金から受け取ったお金は返さない

払ったお金は全額返すよう請求する

という最高裁判決で認められた法的主張をします。





ヤミ金から10万円を受け取って、利息として13万円払った場合、

13万円全額を返すよう求めます。差額の3万円ではありません。払った全額。



このような主張が通った場合、ヤミ金から借りたことで経済的にプラスになるケースが出てきます。受け取った元金ですら返さなくてよいわけですから。このような理屈を最高裁が認めたのは、あまりにもヤミ金が違法だからです。

ただし、実際にヤミ金から回収できるかどうかは別問題ですし、ヤミ金から借りるということは経済的なプラスマイナスでは計り知れない精神的負担が伴いますので、間違っても、ヤミ金から借りようなどと思わないようにしてください。



ヤミ金に対して、上記のような法的主張をしていくなかで言われることがあります。



先生、元金くらい返してよ



「返せないですよ」



なんで?おかしくない?



「おかしくないですよ。最高裁の判決が出てますからね。」



そんなんじゃうちも商売やっていけないよ



「商売やることが違法だからね。やめた方がいいんじゃないですかね」



いやー、先生、私は、個人的に貸しただけなんですよ。だから元金だけは返してよ



「みんな、途中からそう言いますよ。でも返せないですね」



じゃあ、本人に請求するよ



「だめ。さっき、私が間に入ったって言いましたよね?本人に請求したら、慰謝料も請求しなきゃいけなくなりますよ。」



だって、先生の言ってることおかしいじゃん



「もし、私の言っていることがおかしいと言うなら、裁判を起こして主張してくださいよ。

 裁判所が認めるなら仕方がないですから」







ヤミ金が裁判を起こしてくると思いますか?

元金と年利1000パーセントの利息を裁判で請求してきますかね?

他人名義の口座と他人名義の携帯電話を使って、個人的に貸したと主張してきますかね?

いまは身分も明かさずに遠くから電話をしているだけ。そんな彼らが裁判所で身分証明書を提示しますか?





ヤミ金や極端な例ですが、同じような発想をしていくと、相手方に法律的な弱みがある場合には裁判を起こしてくる可能性が減ってくるということになります。



相手が、本当に裁判を起こした際に、こちら側から大反撃されてしまう事情があるときには、裁判は起こされにくいです。

その場合には、裁判を起こされにくいことを前提に動けば良いということになります。





もちろん、100パーセントも1000パーセントも正しく相手の行動を当てることはできませんが、冷静になり相手のポジションを考えることで、予測の精度は上がります。



裁判を起こすという言葉だけで無意味にあわてないようにしてください。





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2010/03/03(Wed) | 法律相談 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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