本当に相続放棄できているのか
何年も前に家族が亡くなった方が「私は相続をね、放棄したんですよ」と言うことがあります。



それに対して、私は、「相続を放棄したって、裁判所にしました?」と聞くことにしています。



法律的に「相続放棄」という手続は、家庭裁判所に書類を出すことが必要です。



これ以外に一般的に、「相続を放棄した」、「遺産を放棄した」と言われるものに、

単に取り分ゼロの遺産分割協議をしたというものや、「相続分なきことの証明書」のようなものに署名押印しただけということがあります。

これは、単に、不動産や預貯金などの取り分をゼロで良いですよ、という合意に過ぎません。法律的に正式な相続放棄ではないですね。



相続するものには、不動産や預貯金などのプラスの財産のほかに、借金というマイナスの財産もあります。

家族の借金は、原則として、保証人になっていない限り、本人以外が支払う義務はありません。しかし、借金をした人が亡くなった場合には、家族が相続します。

遺産分割協議などに署名押印をしただけの場合、プラスの財産について合意したに過ぎません。借金があった場合、他の相続人が払ってくれない限り、あなたにも請求が来てしまいます。



これに対して、家庭裁判所を使った正式な相続放棄は、プラスの財産もマイナスの財産も放棄するものですので、借金の請求が来ても拒絶できます。

遺産分割などにおける放棄は、一般的にはプラスの財産のみ、裁判所の相続放棄は全ての財産が対象になります。

091215














相続放棄は、裁判所を使う手続なので、面倒だと思う方もいらっしゃるかもしれません。

遺産分割協議書など頼まれた書類に署名押印するだけの方がラクだとは思います。



ただし、そこにはリスクがある。



亡くなった方に借金がないことが確実であれば良いでしょうが、不確実な場合には、リスクを減らすためにも、家庭裁判所を使った相続放棄をしておくことをお勧めします。



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2009/12/15(Tue) | 相続 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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