判決の送付
借りたお金を返していないのですが、給料を差し押さえられてしまうのでしょうか?



不況の影響か、最近、非常によく受ける質問です。

普通にお金を借りて、返さなかったからといって、突然給料を差し押さえられるというわけではありません。



給料のような財産を差し押さえるには、公的な文書が必要になります。

ちゃんとお金を貸したという文書。



具体的には、裁判所の判決や裁判所での和解調書など。

あとは公証役場で作った公正証書。



差押え手続をする場合には、このような判決などの文書を、もう一度裁判所に提出する必要があります。

したがって、公正証書を作成していなければ、突然給料を差し押さえられるということはなく、通常は、まず裁判などを起こされることになります。この場合、裁判所からの呼び出し状や訴状が届きます。



もし、すでに裁判を起こされて判決が出されているなど、相手に公的な文書を取得されている場合には、財産を差し押さえられてもおかしくない状況です。





ちなみに、うちの事務所では、依頼を受けてお金を請求する裁判を起こし、判決が出た場合、原本については、お客さまに送りません

裁判所から出た判決や裁判所の和解調書、和解に代る決定など、裁判所のハンコが押してあるものは、相手が払わない場合に、財産の差し押さえ手続に使うからです。

お客さまに送ってしまってなくされると大変ですし、差押えをするときに、事務所でもう一度預かるというのも二度手間だからです。原則として、判決どおり回収できるまでは事務所で原本を保管しています。

もちろん、どのような内容の判決が出されたかは重要なことですので、お客さまにはコピーを送っています。判決どおりに回収できたら、その時点で原本も送ります。



このように、借りたお金を払わなかったとしても、突然差押えを受ける可能性は高くはありません。

ただし、法律上、お金を借りた人の財産が、裁判をしているとなくなってしまいそうな状況にある場合には、正式な裁判を起こす前でも、相当額の担保金を積んで、「仮に」差し押さえるという手続もあります。

現在のところ、クレジット会社や消費者金融がこの手続を使ってくるという話はあまり聞きませんが、お金を借りた相手が個人だったりすると、この手続が使われる危険はあります。



借りたものを返さないという状況を放置することは、望ましくありません。

最終的に差し押さえられると困るものがある場合には、返せないなりに対応をする必要があります。



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2009/12/14(Mon) | 民事訴訟 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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