反対尋問
先日、刑事事件の裁判で検察側申請の証人尋問に出席しました。



刑事に限らず、民事事件などで、依頼者の方から「相手は、証人尋問で本当のことをいうのでしょうか」と聞かれることがあります。





証人尋問や当事者尋問は、最初に申請した側が尋問をおこない、その後に相手方が反対尋問をおこなうことになります。

検察側が申請した場合には、弁護人がおこなうのが反対尋問となります。



このような尋問がおこなわれる場合、多くの事件では、事前に証人となる人が、どのような証言をしそうなのか、供述調書や証言の予定書面、陳述書などで確認します。

その内容を確認したうえで、どのような反対尋問をおこなうか検討して臨むのです。



ところが、実際の尋問では、証人が、事前に確認した書面と違うことを言い始めることがあります。



弁護士になる前の修習中に体験した模擬裁判などでは、証人が供述調書と違うことを言い始め、パニックになったことがありました。

その後、多くの事件を経験するなかで、たいていの事は、想定の範囲内になってきました。

一部だけ嘘を言うパターン、証言を途中で変えるパターンなど事前に予想しておくことができるようになってきたのです。



ところが、先日の刑事事件で、証人は、警察で作成された供述調書との矛盾を突かれると

警察ではまともなことは言ってない

嘘は多々ある

などと証言しました。



ほほう、ここまで開き直るとは予想してなかった。



想定外のことが起きたときにどうするのか。



目的を忘れないことが大事。



自分が反対尋問をする目的はなにか。

目的に沿って予定を修正すれば良いのです。

これを頭に入れておけば、そんなにぶれることはないです。



相手は、証人尋問で本当のことをいうのでしょうか」という質問。

民事事件などで、お互いの言い分が全く違うことがあります。

その争点を証人(当事者)尋問で明らかにしようということで、尋問がおこなわれることになります。



ただ、相手が嘘を言っている場合、尋問になったからといって、突然、

嘘をついていました」なんて泣きながら真実を語ることはめったにありません。

ドラマとは違う。



多くの場合、尋問までの過程で嘘をついていたなら、尋問の際にも嘘をつく。



そういう相手方に対して、反対尋問をおこなう目的は、真実を語らせることではなく、その人の証言が信用できない要素を出すことです。



弾劾。



多くの事件で、私はこれを目的にしています。

多くの弁護士もたぶんそう。



尋問が終わった後に、お客さんから「どうして、あそこでもっと突っ込んで質問しなかったのですか?」と聞かれることがあります。

それは目的を達したから。もしくは追及することで目的を達成できないから。



裁判における証人尋問とはそういうものですので、ご理解いただければと思います。





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2009/11/25(Wed) | 法律情報 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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