時効だよ、この本によればね、という方へ
もう時効だゼ



ドラマでよく耳にするセリフです。



刑事事件にも時効があります。

罪の重さによって時効期間の長さは変わります。

殺人罪では25年、詐欺罪では7年というように決められています。

091029-1








じゃあ、この7年間、海外に逃亡してくるゼ

と言っても、時効は成立しません。



国外にいる場合には、その期間だけ時効は停止すると決められています。



刑事訴訟法

第255条 犯人が国外にいる場合又は犯人が逃げ隠れているため有効に起訴状の謄本の送達若しくは略式命令の告知ができなかつた場合には、時効は、その国外にいる期間又は逃げ隠れている期間その進行を停止する。



1年間海外にいると、その期間は停止しているので、日本で+1年必要になります。


091029-2








この「国外にいる場合」に一時的な海外旅行まで含むのか。一応争いがありました。

つまり、20日間だけ海外旅行に行った場合も、同じように+20日間か必要になるのかどうか。


091029-3








地裁の裁判例のなかには「一時旅行の場合を除き」という表現を使って、一時的な海外旅行の場合には、あたかも時効が停止しないように捉えられる判断をしたものものあります。学説でも同様の主張をしていたものもありました。



しかし、先週、最高裁が結論を出したようです。



http://www.asahi.com/national/update/1022/TKY200910220528.html



報道によれば、一時的な海外旅行も「国外にいる」とされる

→時効は停止するということです。



法律の言葉をそのまま適用した形です。





法律の解釈は、このように争われていることがあって、本や地裁の裁判例で認められているものが、最高裁の裁判で覆るということがあります。

どんな事件でも、「無条件で100%大丈夫ですよ」とは説明できないのです。



この本に、こう書いてあるんだから、認められるんでしょ!

という相談者がいらっしゃいますが、簡単に認められないということも多いのです。



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2009/10/29(Thu) | 刑事事件 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
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by: * 2009/10/30 03:12 * [ 編集] | page top↑
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ご指摘ありがとうございます。タイプミス。修正しました。気をつけないといけませんね・・・
by: 石井 * 2009/10/30 20:52 * URL [ 編集] | page top↑
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