ランチメニューとおとり選択肢


先日、本厚木駅南口にある「たちばな」というお店でランチを食べました。



以前の事務所にいたときは頻繁に利用していたのですが、久しぶりに行ったお店です。



このお店は、定食に、ラーメンかタンメンが付いてくるのが特徴です。

定食の内容も、生姜焼き定食だったり、とん漬け定食だったり、とかなりのボリュームです。

正直な話、ボリューム多すぎるんじゃないの?と感じることも。



そして、久しぶりに行ってみたところ、メニューが追加されていました。



定食に付いてくるものの選択肢として



ラーメンか、タンメンか、みそ汁からお選びください



と言われました。



「!?

 みそ汁ですか?



はい、ラーメンか、タンメンか、みそ汁からお選びください



「・・・え?

 みそ汁?



二度も聞いてしまいました

他のお客さんでも同じ聞き方をしていた人がいましたね。



いつの間にか、みそ汁という第三の選択肢が追加されていました。



しかし、ラーメン・タンメン・みそ汁という三択は選択肢として成り立っているのでしょうか?



周囲の人に聞きましたが、皆さん違和感を覚えるようです。



ひょっとして、すごい豪華なみそ汁なのかもしれませんが、そうでないとすると、みそ汁だけ、何だか安そうですよね。

気になったものの、貧乏性な私は、ついついラーメンを注文してしまいました。



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「予想どおりに不合理」という本に

おとりの選択肢の話が書いてあります。



人は比較しやすいものだけを比較してしまい、それ以外のものを無視する傾向にあるとのこと。



AとBという選択肢があって、お客さんが選択に迷っている際に、Aと似たようなA’という選択肢を用意すると、

AとA’の比較をして購入する人が多いとか。

Aに誘導したいときには、似たような選択肢を準備するということが考えられます。



この本であげられている例は、対象物が家であり、各選択肢の価格が違うという設定でした。



今回のランチの例は、定食に付いてくるものであり、どれを選んでも値段は一緒です。

お店側としても、もともとラーメンとタンメンの二択だったのですから、あえてこれらに誘導したいという理由ではなさそう。



単純に量が多すぎるという方に向けたサービスなのでしょうか。





上記の本には

あるパン焼き機を売ろうとした際、全く売れなかったのですが、高位モデルを用意したら、比較対象ができたため、元々のパン焼き機が急に売れ出したという話も載っています。



人は、よくわからないものは、比較することで、判断する



さらに、私が考えるのは、選択肢がなく購入したものより、比較して何らかの判断により購入したものについては満足感が上がるのではないかというもの。



私自身の印象からすると、ラーメンとタンメンはどっちでも一緒。みそ汁というおとり選択肢が用意されたことで、初めて選択しているという感覚が生じました。

これにより、私は、安そうなみそ汁ではなく、ラーメンという選択をしました。

その際、安そうな選択ではなく、高そうでお得な買い物を選択したことに満足していました。



それまでは、定食にラーメンなんて多すぎるという若干の不満がありましたが、同じものを食べているにもかかわらず、満足度は上昇していたのです。



顧客満足度を上げるというところに狙いがあったとすると、すごいですね。



この考え方は色々と応用が利きそうです。





これだけ書いて、みそ汁がラーメン並に豪華だったら・・・





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2009/05/10(Sun) | 厚木の話 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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