パン屋のキャッシュバックは50%引きなのか
弁護士石井です。

本厚木駅の近くにですね、ブンブンというパン屋があります。
http://www.bunbun.at/

そこで、たまに、パンを買った代金の半額分の商品券をくれるキャンペーンをしています。
次回以降に使える券をくれるわけですね。

いつもよりお得なので、キャンペーン開催日は、店内が混んでいます。

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私の身近にも、そんなキャンペーンに毎回、興奮する人がいて
「半額だ!」
と友人や親族にLINEを送りまくっています。

そんな発言に、私は、淡々とツッコミます。

「半額じゃないね」

はあ?半額でしょ?

「いや、違うよ」

2000円分のパンを買って、1000円分の券をもらえたんだから、半額でしょ?

「うーん、じゃあ、その1000円の券を、期限までにうまく使えたとしよう。
 そうすると、3000円分のパンを食べたことになるね。
 払った金は、2000円だろう?
 2000円で3000円分のパンを買ったのだから、半額ではない」

はあ?1000円の券をもらったんだから、半額でいいじゃん

「・・・」

おそらく、こんなやりとりが、ブンブンの利用者の中では何度も繰り返されていることであろう。


「○%ポイントバック」と「○%割引」は割引率がまったく違います。

これを一緒だと感じる人がいるので、「○%バック」という宣伝文句を使うお店が多いのでしょう。


『めんどうな人をサラリとかわしテキトーにつき合う55の方法』
めんどうな人を サラリとかわし テキトーにつき合う 55の方法


の中でも、「数字に踊らされないためにすべきこと」という項目で一部を紹介していますが、数字は見せ方で影響力が変わりますからね。
いったん冷静に考えてみた方がいいですね。

あ、パンは美味しいと思いますよ。




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2016/02/22(Mon) | 厚木の話 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
『脳が認める勉強法』は、司法試験一発合格法としても正しかった
弁護士石井琢磨です。

司法試験の受験生時代、まわりと比べて、自分の勉強法は変っていました。

・場所をしょっちゅう変える
・長い時間、一つの勉強を続けない
・仮眠をよくとる
・いきなり実戦

・試験当日に再現できる道具にこだわる

飽きっぽく、勉強嫌いの自分の性格から、「これが効率よく受かる方法だ」と考えていました。

昨年末に出版された『脳が認める勉強法』という本を読んだら、私の仮説は、けっこう正しかったみたいです。
多くの実験結果が紹介されていました。

脳が認める勉強法――「学習の科学」が明かす驚きの真実!
脳が認める勉強法――「学習の科学」が明かす驚きの真実!ベネディクト・キャリー 花塚 恵

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『影響力の武器』でもそうですが、海外の本では、社会実験の結果がたくさん載っています。

影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか
影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか


今回の本も、いろんな環境で学生にテストさせた実験結果などが紹介されていて、効率よい学び方がわかります。
それはテスト勉強だけではなく、あらゆるスキルの習得に役立ちます。


複数の場所で勉強したほうがいい



勉強というと、1か所で、ずっと勉強している方がよさそうに感じます。
なんか集中し続けているって感じじゃないですか。
頑張ってる背中に見えるじゃないですか。

でも、「記憶の使い方」で言うと、そうではないらしい。

実験結果では、2か所で勉強した人の方が、40%も思い出す数が多かったそうです。

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あることを覚えて、それを試験の際に思い出す。

この「思い出す」という行為には、手がかりが多い方が良いそうなのです。

静かな環境と、音楽を聞きながらの環境で覚えた場合、音楽を聞きながらの環境で覚えた人の方が、思い出す数が多かったそう。

記憶する際に、音楽という手がかりがあるので、思い出す際に、その音楽をきっかけにすることができるからなのです。
複数の環境で勉強していると、背景、温度、明るさなど手がかりが増えるので、思い出しやすくなるのではないかということです。


私は司法試験の勉強は、家(たまに)、近くの図書館、その勉強ルーム×2,大学の図書館、大学の学部図書館、研究室を転々としていました。
1か所で勉強していると飽きる、というのが理由でしたが、これだけ転々としながら勉強していた受験生は少なかったはず。
思い出そうとする際に、手がかりがいっぱいあったことになります。


再現しやすさを考えた方がいい



記憶を「思い出す手がかり」という視点では、その記憶を使う環境(たとえばテスト)で、思い出しやすい方法で記憶した方がラクできます。

本の中では、水中での記憶実験が紹介されています。
ダイバーに水深6メートルで単語を覚えさせ、1時間後に陸地と水中とでどちらが思い出しやすいかテストしたというものです。
その結果は、水中テストの方が、陸地でのテストよりも30パーセント多く思い出せたというものでした。

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水中で覚えた記憶は、水中の方が思い出しやすいということです。

潜るためには、色々と装備しなきゃいけないし、テストなら陸地で受けた方がラクだから、頭が冴えそうなものですが、結果は違った。

この実験をした心理学者は「勉強していたときの環境が復元されたほうが、より多くを思いだすことができる
と結論づけました。


私も受験生時代、同じように考えていました。
当時の司法試験のうち論文試験では、受験用の六法を貸し出されます。
論文試験では、法律を覚える必要はなく、六法で調べることができます。
そして、この司法試験受験用の六法は、毎年、売られているのです。

ということは、普段から、その六法を使って勉強していれば、試験会場でも同じ六法を使えることになります。

そう気づいた私は、迷わず、この六法を入手し、論文試験で必要な知識は、すべてその六法を開いて、条文の単語ごとに記憶をするようにしました。
「この条文のここを見たら、これを書く!」
と意識して記憶したのです。

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いろんな六法が売られていますが、法律の条文自体は、もちろんどの六法でも同じです。
ただ、ある条文が書かれている場所が、右上なのか左下なのか、文字の大きさ、1行あたりの文字数などは変わってきます。
それが試験当日と同じ方が思い出しやすい。

周りの受験生を見ると、判例がついている六法の方がいい、とか、最初に買ったコンパクトな六法の方が使いやすい、高いからもったいないなどと言っている人もいました。私は、自分の仮説を何人かに話しましたが、みなさん、行動には移しませんでした。
もったいない。


勉強時間を分散した方がいい



司法試験受験時代、友人と勉強の計画について話すことがありました。

5月の試験に向けて、彼は言いました。当時は12月でした。
「12月から2月に民法、3月に刑法、4月に憲法を勉強する」

私「えー、12月に勉強したことなんて、4月になったら忘れてない?」

友「でもさ、民法って量が多いから、それくらいかけないと終わらないし」

ちなみに、私は、
月 民法
火 刑法、憲法
水 民法、刑法
木 民法、憲法
金 民法、刑法、憲法
みたいなスケジュールだったので、友人とのギャップに驚きました。

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もちろん勉強のステージによっても違うのですが、今回の本では、長期記憶については、勉強時間を分散した方がいいと結論づけています。


「一気に集中して勉強するのと、勉強時間を「分散」するのとでは、覚える量は同じでも、脳にとどまる時間がずっと長くなるのだ。」(97頁)



ただ、どれくらい分散するのが良いのかは、試験までの期間によって違うとされていますので、気になる人は本書で確認してみてください。


このように時間を分けた方がいいのは、おそらく睡眠を挟むことが関係しています。
本の中では、睡眠と脳の関係についても触れられています。
1時間の昼寝をするとテストの成績が30%上がるという実験結果も。
私は、受験生時代は、1日に3回くらいは仮眠していました。
なんか頭がスッキリするじゃないですか。

ちなみに、この本の中で、一番、目新しいと感じたのは、睡眠の段階とその効果についてでした。
睡眠には何段階かがあって、記憶力を高めたいときと、運動能力を高めたいときと、数学などのパターン認識力を高めたいときで、どの段階の睡眠を充実させれば良いかが変わるそうなのです。
ここは、睡眠時間のパターンをあまり変えない私としては、実感がなかったので、今後の人生で検証してみたいところです。



いきなりテストした方がいい



司法試験の勉強を本格的にし始めた際、最初にチェックしたのは過去問でした。
高校受験の勉強をした際、過去問をやってみて、「えー、これ、過去問と関係ないところやってもムダじゃん」と感じたので、それ以降の試験では、過去問を早い段階でチェックするようにしています。

周りの受験生に聞くと、「過去問はまだ怖い」「まだ取っておきたい」なんて意見が多かったですが、ゴールも見ないで走り始めるなんて私にはできません。
私の勉強は、過去問をチェックしたうえで、どんな力を付ければよいか考え、定期的に問題を解く実戦形式でした。


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これが効率がいいと考えていたのですが、今回の本でも、そのような実験結果が紹介されていて


「講義で扱う内容を事前テストとして学生に出題すると、講義を終えた後に実施するテストでは、事前テストと同じ内容の問題の正答率が高くなると言えます」(153ページ)


と書かれています。


勉強前に、いきなりテストしちゃうんですね。

単純に情報をインプットするより、テストを受けることで、考えながらインプットする、その質が良くなるのです。


まとめ


・勉強場所を変えてみる
・思い出しやすい形で勉強する
・勉強時間を分散してみる
・いきなりテストする


脳の仕組みを知り、思い出しやすく学ぶのが良い。
これは、試験勉強だけじゃなく、社会人になってからのスキルでも同じです。
効率よく学びたい人は、チェックしてみてください。

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