武富士の更生計画案に対する賛否
弁護士石井です。

株式会社武富士の更生計画案に対して、過払い金の権利を持っている依頼者に個別確認をしています。

3.3%という配当案に賛成か反対か。

うちの事務所では、いまのところ

武富士賛否








反対という方が多いです。



直接お会いして確認した方の中には、

「過払い金がここまで減額されてしまうのに、武富士という会社が残るのは納得できない」

と憤慨している方もいました。


今までの消費者金融の倒産とは違って、

自分の配当額、受領時期だけではなく、

業界全体がどうなるのか、自分たちが過去に利用していた消費者金融というシステム自体の存否まで考えている方が出てきているように感じます。


更生計画案が通るかどうかも注目ですが、消費者金融を利用してきた人たちが、今回の件で、何で高い利息を言われるがまま払っていたのか、そこに気づいているかどうかにも、個人的に注目しています。




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2011/08/31(Wed) | 借金問題 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
未公開株商法で客観的な価値をもとに不法行為を認定した判決
弁護士石井琢磨です。

未公開株詐欺の被害を受け、この損害賠償請求をしていく際に
「正当な取引」だと反論がされることがあります。

被害者が「株を買う」と言い、手元に株券などが来ている場合、形式としては通常の売買と区別しにくいです。

このような被害の回復のため、勧誘に絞って損害賠償請求をすることもあります。
「上場予定と言われた」
「高値で買い取ると言われた」
などのように。

しかし、これだと被害者それぞれによって違う対応が求められます。

被害者が十分に証言できない場合、問題になります。


こんなときに役立つ判決。

東京地方裁判所平成23年3月3日(消費者法ニュース88号324頁)


自社株販売型の未公開株商法について、発行会社側で販売が正当なものであったことを立証しない限り、その販売価格は株式の正当な価値を下回るものであり、その商法は顧客がこれを正当と誤信することを前提としたものであることが推認されるとして発行会社や役員に不法行為及び会社法上の責任を認めた


判決です。

判決では
原告は痴呆症を発症してた
株式を積極的に購入した事情がない
原告は被告会社の株式を購入する動機となるような関係がない
価値を大きく上回る価格で譲渡している
などの事情を総合して、上記のような判断をしています。

事情の立証は必要でしょうが、違法性の立証のメイン部分が、客観的な株式の価値になってくるので、被害者にとって使いやすい判決です。

取締役が名目的だとしても責任を認めている点も活用できます。





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2011/08/30(Tue) | 消費者問題 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
平等なんてどうでもいい
弁護士石井琢磨です。

『仮説思考』の著者・内田和成さんのお話を聞いてきました。

仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法
仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法





世の中に0.1秒で完全な答えが出るようなものなんてほとんどない。当事者が納得できるかが重要だ。

という言葉を含めて、視野を広げられる言葉をもらいました。


内田さんの本のなかに『論点思考』という一冊があります。

論点思考
論点思考




そもそも何が問題なのか?

という視点を持つことで、事態が解決に向かうことがあります。
問題点を取り違えてしまっている場合の話ですね。

『論点思考』では、次の問題が紹介されています。


AさんとBさんの前にケーキが一つある。二人が納得するようにケーキを二つに分けたい。さて、どのように分けたらよいだろうか。



これは有名な問題ですので、知っている人も多いでしょう。
正確に分ける、のではなく、当事者が納得しさえすれば良いので、一人が平等になるように切り分け、もう一人が先に選ぶ、という答え。

正確に分けなさい、なんて誰も言っていない。


この問題に続いて紹介されているのが遺産分割の話でした。

ケーキの分割の話と、遺産分割の話は似ています。

内田さんは言います。

「どうしたら平等に遺産を分割できるか」を問題にすると、解決するのがむずかしくなる。




分け前に焦点を当てて、完全に平等にするとしたら、全て現金化して分ければ良くなります。
ただ、それでも、生前にお金をもらっていたり、介護していた人がいたり、という特別受益、寄与分などの話が出ると
誰がどうやっても、正確に平等に分けるのは不可能。そして延々と紛争が続きます。

でも、みんなが納得するなら、平等なんてどうでも良いのです。



遺産相続の本当の問題は、「いかに平等に分けるか」ではなく、「相続人がいかに納得するか」なのだ。




前提となっている問題がずれていると、トラブルは解決しません。

解決って何だっけ?
という発想を持って、最初の問題設定で方向を間違えないようにしましょう。



問題設定をずらすことは、人を騙す際にも悪用されます。

みなさん、見せかけの問題にだまされないように。



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2011/08/29(Mon) | | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
セーフだと思っていたらアウトだった
弁護士石井琢磨です。

珍しく芸能ニュースを取り上げてみます。
島田紳助さんの引退会見。

詳しい経緯は知りませんが、暴力団関係者と連絡を取っていたことから引退を表明した話です。
その中で島田紳助さんは言っています。

「自分の中ではこれはセーフだと思っていたのですが、アウトだった」


私の周囲では、島田紳助さんに同情的な意見が多いです。

しかし、「セーフだと思っていたがアウトだった」
という考えは、法律的には仕方がない話。

特に、刑事法の世界では、「合法だと思っていたら違法だった」という弁解は通用しません。

「ひったくりが違法だなんて知りませんでした」なんて弁解は通じる余地がありません。

刑法38条3項「法律を知らなかったとしても、そのことによって、罪を犯す意思がなかったとすることはできない。」


ただ、これは、アウトであることが明確になっていることが前提です。
法律というルールは公開されているので、知らなかったという弁解は許されない。
いざというときに「アウト」と言われないためには、勉強しておかないといけないのです。

今回の件では、日経新聞によると、吉本側は、アウトであることについて周知していたとのことです。
これが事実なら、「セーフだと思っていたがアウトだった」と言っても仕方がないのかな、という印象を受けます。



個人的な感想としては、引退は残念。

島田紳助さんからは、こちらのDVDで大事な事を学びました。

紳竜の研究 [DVD]
紳竜の研究 [DVD]




自分の教科書を作る 
心で記憶する
自分の能力と世の中の流れをマッチングさせる考え方・・・

特定の集団の中で生き抜く力を与えてくれる1本です。


ちなみに、このニュースばかり載っているテレビ欄を見て、私の家族がつぶやいていました。

「紳助ばっかりだ。これで、いいの?」と。


「紳助だと思っていたら、(大事なのは)●●だった」ということもありますね。
こんなエントリーを書いておいて何ですが、みなさん、流れてくるニュースだけに、だまされないように。



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2011/08/24(Wed) | news | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
住宅ローンが払えなくなる3つの原因
弁護士石井琢磨です。

現在、私は34歳です。同年代の友人たちが、住宅ローンを組んで家を購入した、とよく聞くようになりました。

一方で、仕事上、過去に住宅ローンを組んで家を購入したけど、支払が厳しくなり、借金漬けになって相談に来られる方をたくさん見ています。その結果、個人再生手続で借金を圧縮する人や、ときには自己破産をして家を失うという人もいます。


住宅ローンが払えなくなり、借金漬けになる原因を見てみると

・離婚
・収入減
・教育費の増加

が目立ちます。

離婚をすれば、世帯収入が減りますから、支払が厳しくなるのは当然。そもそも家の維持にモチベーションがなくなることも多い。
統計上、離婚の件数は、大まかなトレンドで見れば増加傾向にあります。
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/rikon10/01.html

収入についても、統計上、民間給与の平均値は下がっています。
http://nensyu-labo.com/heikin_suii.htm

教育費は初期段階ならコントロール可能だと思いますが、小さい頃から私立に通わせたりすると、それを前提に考えなければならなくなります。


このようなリスクも考えて家を買うなら、精神的なメリットもあると思いますし、好きにすれば良いと思います。
前提を考えないで住宅ローンを組んじゃうと、大丈夫か?と不安になります。

将来のシミュレーションくらいしておきましょう。

家計上のシミュレーションを大まかにやる方法として、こちらの本が参考になります。


35歳貯金ゼロなら、親のスネをかじりなさい! ~一生お金に困らない2世代マネープランニング~
35歳貯金ゼロなら、親のスネをかじりなさい! ~一生お金に困らない2世代マネープランニング~





35歳貯金ゼロ、というタイトルに34歳の私はドキッとしましたが、ファイナンシャルプランナーの方が書かれた本です。

今後のライフイベントを書き出す、
キャッシュフローの表を作成する
という箇所が参考になります。大まかなシミュレーションができます。

悲観的なシミュレーションしてみて、支払が行き詰まりそうなら、無理してローンを組むのではなく、親のスネをかじる発想もありだと思います。

ニートになれ、という意味ではなく、親世代も踏まえた全体的な未来を見た方がいいのです。
日本全体で見たとき、高齢者となる親世代も、それなりに負担をしないと日本はもたないでしょう(負担が経済的かどうかはともかく)。

それに現役世代が親世代と財産の話をすることで、詐欺や悪質商法被害の早期発見に役立つこともあります。


親のスネをかじる方法には、それはそれでデメリットもあると思いますが、そもそも完璧な選択肢なんてありません。一つの選択肢として検討してみてはいかがでしょうか。


みなさん、不動産広告の空気にだまされないように。


●今日の言葉

「子孫に遺すべきは、財産ではなく『自分で生きる力』である。」
『渋沢栄一 逆境を生き抜く言葉』より
渋沢栄一逆境を生き抜く言葉 (East Press Business)
渋沢栄一逆境を生き抜く言葉 (East Press Business)




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2011/08/19(Fri) | 借金問題 | トラックバック(1) | コメント(3) | page top↑
強制力で勉強を進めちゃう3つのコツ
弁護士石井琢磨です。

夏休み明けで集中力がイマイチな人へ。
今週の日経ビジネスアソシエでは、「集中力アップの達人ワザ」という特集が組まれています。
読んでみてはいかがでしょうか。

日経ビジネス Associe (アソシエ) 2011年 9/6号 [雑誌]
日経ビジネス Associe (アソシエ) 2011年 9/6号 [雑誌]




この特集には、過去のエントリーでとりあげた、須永浩子さんが出ています。

関連記事:3つの変化で集中力を高める。



また、試験勉強に対する集中力について、ラサール、東大、司法試験に現役合格した弁護士白川さんが「勉強に集中する秘訣10ヵ条」を語っています。
試験を受ける予定がある人には役立つ内容です。


私も、司法試験現役合格というところだけ、かろうじて白川さんと一緒なのですが、勉強に対するモチベーションは全く違いそうです。



私は、本来、怠け者体質ですので、強制力がないと勉強できません。

私が勉強を進めるために、よく使う強制力は3種類あります。


強制力の一つ目は、格上の集団に入って食らいつくこと
「このままでは置いて行かれる、そして二度と追いつけない」という恐怖を強制力として勉強するのです。

私は大学をギリギリ合格できた学力だったので、大学生になってから司法試験の勉強をする際も、周囲と比べて基本的能力が低かったです。
なんとか付いていかねば、というモチベーションで仕方なく勉強。

未だに、このスタンスです。

マラソンで言えば集団に付いていくけど、トップは走れないというタイプですね。


強制力の二つ目は、達成したい結果を宣言してしまう方法
大学2年のときに、「4年生で司法試験に受かるよ」と宣言していました。
友人から「4年で受かるんやろ?」と冗談っぽく言われると、「ああ、そういえばそうだった。勉強しなきゃ」という気持ちになれました。
周囲がさりげなくプレッシャーをかけてくれるので、目標を思い出せます。


強制力の三つ目。視覚に訴える。

私は、今でこそ年間500冊くらい本を読んでいますが、もともと本が好きなわけではありません。
10代の頃に読んだ本、と聞かれても・・・
「こころ」(高2の宿題)
「三国志」(三国志マニアの友人に話を合わせるため)
・・・
あと何か読んだっけ?
というレベル。

弁護士になって独立してから必要に迫られて読書量を増やしただけです。

読まなくても、私が望んでいる結果が手に入るなら、きっと読まないでしょう。


そんな私が、今の読書量を維持しているのは、
そこに本が見えるからです。

私の家の本棚には読んでいない本が大量に入っていて、入りきらずに本棚の上に積まれていきます。
ときには、天井近くまで積まれます。

すると、一番上の本を手に取るためには、ジャンプしないといけなくなります。疲れます。
だから、天井に達する前に読んでしまおうという強制力が働くのです。


また、3.11の震災以降、本棚の上に本を積み過ぎていると、いざというとき崩れた本に埋もれてしまい、命にかかわる、と感じるようになりました。


本棚の上に本が積まれていく度に、私は生命の危険を感じ、さっさと読もう、という気持ちになれるのです。
自分の命を危険にさらす、究極の強制力です。


このように勉強する対象を目にしておくと、読まなきゃ、という強制力が働くはずです。
働かないなら、身の危険を感じるような仕組みを作ればいいというわけ。


ビジネスブックマラソン編集長の土井英司さんがダイヤモンド・オンラインで以下のように語っています

「私の場合、いつも200冊ほどの本を積んでおり、様々なパターンの本があるので、そのなかから今日の気分にあったものを見つけて読むようにしています。たくさん積んでおくとますます読めなくなるという方がいるかもしれませんが、それは読書が習慣化していないから。逆に選択肢が少ないと、気分に合うものが見つからないので、読む気にならないと思いますよ。」

一定量を積んだ方が、読む気が出る、
という点では同じですね。


というわけで、強制力で勉強を進めるコツです。

1 格上の集団に食らいつく
2 達成したい結果を宣言する
3 本を天井まで積む



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2011/08/17(Wed) | 勉強 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
「ベストセラー間違いなし!」という勧誘
「いやー、良い企画書ですね、先生!」

「こんなに素晴らしい原稿、うちの社が始まって以来、読んだことないですよ」

「ベストセラー間違いなしですよ!」

「100万部は間違いないですから、初版はドーンと2万部スタートさせていただきますよ」

と、褒められて契約したら、自費出版だった。

と、褒められて契約して、広告費を負担したけど、1000部しか刷られていなかった。



弁護士の石井琢磨です。

上のやりとりは、炎天下を歩いていたら見えた幻覚です。


作品を、ほめて、ほめて、ほめあげて、お金を騙し取ったり、不合理な契約を結ぶ商法を「褒めあげ商法」と呼びます。


ときには、一度のみならず

「先生!前回の作品は、まだ読者が付いてきませんでしたが、次は行けますよ!」

と過剰攻撃を受ける場合もあるそうです。



先日、褒めあげ商法で業者に業務停止命令が出されたニュースが流れました。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110810/crm11081000180000-n1.htm


実際には、俳句や短歌、絵画を褒めあげるケースが多いです。
冒頭の「企画書」や「原稿」を「俳句」に置きかえると、実際に起きているケースに近づくでしょう。

褒めあげ商法については、私も過去にエントリーを書いています。
関連記事:俳句・短歌を新聞・雑誌に載せませんかという勧誘




当初から掲載する気がないのに、掲載すると勧誘して現金を受領していたら詐欺になります。

俳句などで問題になっているのは、
無料だといっていたのに、掲載料を請求されるケースや、
契約が1度の掲載だと思ったら複数回数だと主張されるケースなど、
架空請求に近い問題から合意の内容が問題になるものまで幅広くあるようです。


今のところ、報道などで注意を呼びかけられているケースは、高齢者を相手にしたものが多い。
ただ、有名な編集者さんの話では、三流の出版プロデューサーが絡んで冒頭のやりとりに似たケースも発生しているとのこと。
高齢者に限らず、自尊心につけこむ商法は、いろいろとありそうです。


私は、これっぽちも褒められていないので、褒めあげ商法に引っかかっていないことだけは確かでしょう。
出版プロデューサーは毒舌に限ります。


みなさん、形だけの褒め言葉にだまされないように。



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2011/08/12(Fri) | 消費者問題 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
だまされて当然である
弁護士石井琢磨です。

この週末、厚木では鮎まつりですが、花火は11月です。
みなさん、だまされないように。


さて、詐欺や悪徳商法の被害にあっても「だまされた」
と周囲に相談できない人がたくさんいます。

なかには、家族に商品を発見され、問い詰められて、むりやり相談に連れてこられたような人もいます。


だまされることは恥である

と思っているようですね。

しかし、じつは、人間がだまされるのは必然なのです。


『人はなぜだまされるのか』という講談社から出版されている本。


人はなぜだまされるのか (ブルーバックス)
人はなぜだまされるのか (ブルーバックス)







著者の石川幹人さんの本は、進化というフレームで、だましや感情を切っていく手法で、興味深いです。

人は、進化の過程で他人を信じることが必要でした。
その遺伝子が今に引き継がれているという主張です。


一部引用します。


小規模の協力集団の中で私たちの心は、「他者の話を信じる」方向に進化した。信念共通化を行いやすいという利点があるからだ。他者は協力集団のメンバーなので、まずは信じるほうが集団として有利なのである。しかし最近では、むしろ「他者の話を信じない」ことの利益も多くなってきたようだ。見知らぬ人と交流する機会が増えてきたので、やみくもに他者を信用すると、それにつけこんだ詐欺にあう可能性が増えてきたからである。




数百人以上の規模で交流が行われる社会になってしまった以上、最低限の懐疑を身につけておかないと、社会としてもマイナスである。




かつて、人類は、小規模の集団を形成して活動していました。
やがて、それが大規模な集団に発展。
小規模の集団では意思統一をしっかりするために、他人の言うことを信じる必要があったのです。
そのような小規模集団では、人をだましたら、集団から排除されてしまいそうですね。排除されたら生きていけません。
だから、だます人も少なかったのでしょう。

ところが、集団が大規模に変わり、他人の言うことを信じる、のも別にメリットがなくなってきたのです。
それなのに、他人を信じやすいという性質だけそのまま遺伝され続けている。
だから、信じて、だまされることは、生物の必然なのです。


ということは、世の中から詐欺をなくすには・・・


まあ、


何万年か人間が進化したら、なくなってるかもしれませんね。



このように、人を信じてだまされるのは、必然です。
だから、「だまされたのは悪い」なんて感じる必要は、これっぽっちもないです。

悪いのはだました人と我々の祖先です。

罪悪感など感じることなく、いまできることを考えましょう。堂々と相談しましょう




ついでに、もう一冊紹介。

今回の本を読んだのは、こちらの『人は感情によって進化した』を読んで、著者に興味を持ったからでした。


人は感情によって進化した (ディスカヴァー携書)
人は感情によって進化した (ディスカヴァー携書)



こちらの本の方が、感情全般を取り扱っているので、興味を持つ人が多いかもしれません。

怒りや嫉妬という感情。
ときに犯罪の動機にもなる感情です。
なんで、こんな感情があるのでしょうか。

人間が進化するうえで必要だったからです。


怒りは、集団において、ルールを守らせるために必要なものでした。


嫉妬は、小規模集団においては、自分に利益をもたらすものだったそうです。


例をあげましょう。

村民が数十人の村。
村人の一郎君は、リンゴをとるのが得意でした。
ある日、一郎君は、一人で20個もリンゴをとってきました。
隣に住む二郎君は、嫉妬しました。
「一郎君、いいなあ、そんなにリンゴをとれて」
小規模集団の場合、このような嫉妬を受けて、一郎君は二郎君にリンゴを分け与えていたそうです。
嫉妬をすれば取り分が増える。

これに対し、国民が1億人の国。
国民のイチロー君は、年収30億円。
となりの県に住むジロー君は、嫉妬しました。
「イチロー君、いいなあ、そんなに収入があって」
でも、イチロー君は、ジロー君に直接お金を分けることはありません。
嫉妬しても効果はない。



小集団のうちは、相手が浮気しても嫉妬によって呼びもどせる可能性がありますし、その相手に固執する利点も大きいです。なぜなら小集団では、双方の選択肢が限られているからです。
一方で、今日の大きな集団の社会では、選択肢が拡大しました。相手に嫉妬を表明しても、相手はそれをわずらわしく思い、他の選択を求めていく可能性が高まりました。




怒りや嫉妬という感情は、進化の過程で身につけた感情。

ときに悪感情とされますが、こういう感情が湧いてきたときは、
ああ、ご先祖様が残していった感情だ、とノスタルジーに浸っていれば、いつの間にか感情は解決できているかもしれません。




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2011/08/06(Sat) | 消費者問題 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
32歳女性、韓国ドラマの面白さを語る
弁護士の石井です。

世間では、韓国ドラマを放映しすぎているのではないかと話題になっていますが、
台湾では、法律で韓流番組を規制しようという動きがあるそうです。
http://media.yucasee.jp/posts/index/8462


マスメディアを法律で規制していくのは、政府が報道内容をストレートに規制するようなものなので、構造上、問題があるんじゃないのか、という話を、32歳女性にしてみました。


彼女は、毎朝、新聞のテレビ欄を見ては、韓国ドラマの放映時間が「1時間か・・・短いなあ。2時間放映してくれればいいのに」とつぶやく、専業主婦の生活を満喫している人。


そんな韓国ドラマ好きの彼女は、韓国ドラマの放映規制に対して、
「わかるなあ。
 韓国ドラマはハマるから。
 子供が見始めたら、もう勉強なんてしてられなくなるよ
との意見。

某テレビ局に限らず、TSUTAYAに行けば、韓国ドラマコーナーが猛威を振るっています。


なぜ、そんなに人気があるのでしょうか。

彼女に、韓国ドラマの魅力を語ってもらいました。

「韓国ドラマはね・・・
 どのドラマでも、交通事故で誰か死ぬのよ。
 でも、死んだと思わせていて、何年後かに実は生きてることが発覚するの。
 そのありえなさが、面白い」

面白さを直接聞いても、イマイチわからないです。

誰かが死んだと思って実は生きていた、という設定は、現実的に無理がありますよね。
葬式があったり、戸籍に載ったりするから、実際には登場人物が関係者を死んだと思い込むことなんてないのでは?

「ところが、この前のドラマでは、葬式までして生命保険が下りたのに、実は生きていて、それは奥さんの詐欺だったの、数年後に死んだはずのお父さんが出てくるの、すごくない?」

すごいですよ。

「実は生きていた」という設定のために、保険金詐欺まで演出する執念が


これが人気の秘密なのですね。

日本のドラマもぜひ人気を取り戻してもらいたい。犯罪助長はせずに。




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2011/08/03(Wed) | 雑談 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
電話機を赤ちゃん肌と思い込むとエースになれる、ぶっちぎり理論
弁護士の石井です。

突然ですが、
KHA理論
って知ってますか?

K(こんなの)H(はじめて)A(ありがとう)理論だそうです。

YouTubeに動画がありますので、参考までに。
http://www.youtube.com/watch?v=gv2FGPImSOQ&feature=related

このKHA理論を提唱している後田さんが、本を出しました。

ぶっちぎり理論38―落ちこぼれでも3秒で社内エースに変わる!―
ぶっちぎり理論38―落ちこぼれでも3秒で社内エースに変わる!―






KHA理論と同じく、

く、くだらない

と、感じてしまう理論の数々です。

というのも、理論のネーミングが、

01 赤ちゃん肌理論
24 お父さん、お母さん、ありがとう理論
38 地雷撤去理論

なんていうもの。

後田さんは、落ちこぼれだったところから、這い上がって、今では社内のエースにまでなった方。
その秘密が、「ぶっちぎり理論38」だそうです。

一見するとくだらないネーミングなのですが、その本質は、気配り。

たとえば、

赤ちゃん肌理論は、

「相手が切るまで、受話器から耳を離さない
受話器を置く前に、フックをやさしく押す」

というもので、赤ちゃん肌理論というネーミングの由来は、

「赤ちゃんの肌を触るように電話を切る人は、安心感を与えることができます。」

だそうです。

相手に安心感を与える気配りが本質なのです。



後田さんは、なぜ、気配りで、社内エースになれたのでしょうか。

仕事をしていくうえでは、能力とともに環境が大事です。
環境は外部との関わりです。

「うちの職場は環境が悪くて」
という意見を聞くことがあります。

環境は外部のものなので、簡単には変えられないのかと思いきや、
気配りをしていくことで、少しずつ変わると知りました。

もし、今の環境に不満があるなら、まずはぶっちぎり理論を試してみましょう。
そうすれば、何かが変わりそうです。


気配りのかけらも意識したことがなかった私も、本書を読んで
02 大波小波理論
12 ビッグノートメモ理論
30 拝む理論
など、少しずつ取り込んでいます。

次は、赤ちゃん理論です。

今後、ヤミ金融業者と電話するときも、赤ちゃんと接するように電話を切ってみようと思います。
安心感を与えられた彼らが、つい、お金を返してくれるかもしれません。




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2011/08/02(Tue) | | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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