訪問販売お断りのステッカー
弁護士の石井です。

以前に、訪問販売お断りのステッカーについて、エントリーを書きました。
http://sagamigawa.blog73.fc2.com/blog-entry-351.html

その内容は次のとおり。
特定商取引法では、訪問販売による売買契約をしない旨の拒絶の意思を表示した消費者に対して、勧誘をしていはいけないと決められています。

この「拒絶」に「訪問販売お断りのステッカー」も含まれるのではないか?
つまり、ステッカーが貼ってある家に、訪問販売の勧誘をすること自体、違法なのではないか?という議論があります。
この議論に対し、一般的なステッカーだけでは、その相手に対する「拒絶」とまでは言えないのではないかとされています。

この問題に関し、消費者法ニュース86号に津谷弁護士による記事が載っていました。

津谷弁護士は、秋田で殺害された方で、日弁連の消費者問題対策委員会の委員長。
この記事が消費者問題についての最期の記事なのか、追悼記事がいくつか載っていました。


彼による訪問販売お断りステッカーについての報告では、各地の条例で、ステッカーによる規制が広がっているそうです。
大阪、奈良、滋賀、兵庫など関西地域の一部の市で、条例による規制などがされているとか。

法的効果云々の前に、全大阪消費者団体連絡会報告書によると、ステッカーを貼った人へのアンケート結果では、
シールを貼ってから
訪問販売が減った 59.4%
効果がある 64%
安心感がある 67.2%
という数値だそう。

消費者センターに寄せられる悪質商法でとにかく件数が多いのが訪問販売による悪質商法。
ステッカー1枚で、訪問販売による悪質商法の相談が減ったというデータまで出てくれば、普及が広まりそうですね。

神奈川でもぜひ!


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2011/02/28(Mon) | 消費者問題 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
消費者力検定
弁護士の石井です。

休日ですが、事務所の片づけをしていました。
片づけなければならない理由があるため、強制的に片づけさせられています。

人間、強制力があると、動くものだと、我ながら思いました。


ふだんイヤだと感じているもの。たとえば、勉強のようなものは、なかなかやる気が出ませんよね。
そこに強制力が入ると、いちおう取りかかりやすくなります。

勉強自体が好きな人は別ですが、そうでないのに勉強する必要がある人は強制的にとりかかる仕組みをつくると良いです。

たとえば、資格をとろうと思ったら、とりあえず試験に申し込んでしまう。
誰かと一緒に受ける。
私は、この方法で、司法試験直後に簿記2級をとりました。申し込んでなかったら、たぶん挫折していたと思います。


ちなみに、私が取り扱っている消費者問題の分野では、消費者力検定なるものがあるそうです。
http://www.jca-web.org/05_csmtst_outline.html

受験者数はまだ少ないですが、過去の問題をみると、4分の1(基本コース)は契約や悪質商法の分野から出題されるというもの。
60歳以上の方の受験も全体の5~7%程度(第5回)と、意外に多いですね。

60歳以上の方が、こういう検定を機に、悪質商法について学んでくれるのは心強いもの。

1級をとったら、お孫さんから尊敬される、なんてご褒美があるとやる気になってくれるかもしれません。

こういう検定が、実践的なシミュレーションを含んだりしてくると、世の中の悪質商法が一気に減ることでしょう。

身近なところに、消費者問題について学んだ方が良さそう~と感じる方は、強制力を働かせてみては?


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2011/02/20(Sun) | 消費者問題 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
ぶっちゃけ税金本のキャンペーン
弁護士の石井です。

確定申告の季節がやってきました。

私は、毎年早めに出しているのですが、今年は色々と忙しく、まったく準備できていません。


昨年、税務調査なるものを初めて体験しました。

どっかの法律家が過払い金で脱税しているニュースが流れていたからなのか、怪しまれたらしいです。
迷惑な話です。

もちろん売上を除外するなんてことはしておらず、そんな面倒くさいことをする気はこれっぽっちもなかったので、調査の結果は大したことはありませんでしたが、対応する時間をとられることが痛かったです。

しかも、初めての経験で、基本的な知識が不足していることを実感しました。

その際、いろいろと税金について調べましたが、「ぶっちゃけどうなのよ?」と感じることが多かったです。


自営業者や経営者の方は、日々の経理作業でも、そういう疑問を抱くことが多いのでは?


そんなときにオススメの一冊。

タイトルに「ぶっちゃけ」と入っている税理士さんの本。

個人事業、フリーランス、副業サラリーマンのための 「個人か? 会社か?」から申告・節税まで、「ソン・トク」の本音ぶっちゃけます。
個人事業、フリーランス、副業サラリーマンのための 「個人か? 会社か?」から申告・節税まで、「ソン・トク」の本音ぶっちゃけます。



この本で初めて知ったのですが、確定申告書は、受付期間中ならば何回でも出していいのだとか。「最後に提出したもの(最終的に税務署に届いたもの)」が有効だそうです。

知らなかった。

確定申告書を出した後に、経費の領収書が見つかって、「しまった!損した!でも面倒だからいいや」と何度思ったことか。そのままもう1回出しちゃえば良かったんですね。


本書には確定申告1時間前にここだけは押さえよう、ぶっちゃけポイント
というコーナーもあるので、今の時期、読んでおいて損はないでしょう。


17日13時59分までamazonキャンペーン中だそうなので、気になる方は参加してみては?

http://www.110upweb.com/iwamatsu/amazon.html


ちなみに本書には
「税務調査で狙われやすい人」の一つに

「ブログやホームページなどで見栄をはっている」

ことが挙げられています。


ギクッ、これが原因だったのかも・・・?



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2011/02/16(Wed) | | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
首のコリは万病のもとらしい
弁護士の石井です。

みなさん、首こってません?

先月、首を回すとミシミシと音がするようになったので、「知らない間にロボットになってしまったか」と思ったら、整体師から「この数年間で一番のコリだ」と言われました。

年末年始休暇の後なのにナゼ?

と思ったら、1月は、パソコン作業量、読書量がやたらと増えてしまっていたようです。

パソコン作業や読書、台所の洗い物まで、うつむいて作業をすることが多かったため、首に疲労がたまってしまったよう。
首に疲労がたまると、肩こりが発生したり、肩胛骨が痛くなったりして、パフォーマンスが落ちてしまうのです。

そんなタイミングで日経新聞を開いたら、首こりの本が広告されていたので思わず買ってしまいました。


首こりは万病のもと―うつ・頭痛・慢性疲労・胃腸不良の原因は首疲労だった! (幻冬舎新書)
首こりは万病のもと―うつ・頭痛・慢性疲労・胃腸不良の原因は首疲労だった! (幻冬舎新書)





本書によると、首がこっていることが、うつ病、頭痛、自律神経失調症などの病気の原因とのこと。怖い怖い。
恐怖とはこうやって煽るのか、と感心してしまうくらい怖くなりました。

私の場合、まだそんな症状まで出ておらず、ミシミシとなるくらいで済んでいますが、放置すると、病気になってしまうのか。


●対策

首こりを改善するには、首を温めるほか、うつむき作業中には15分に1回の首休憩をとるのが良いそうです。首休憩は30秒上を向くそう。
15分に1回集中力が途切れることになりますが、健康には代えられませんね。


読書、パソコンなどうつむく作業以外にも、悩み事でうつむいていたりすると首に疲労がたまるようです。

法律事務所に相談に来る方は、悩み事を抱えているので、うつむいている傾向があります。これからは法律相談中、15分に1回、上を向いてもらうようにしましょう。



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2011/02/11(Fri) | 健康 | トラックバック(1) | コメント(0) | page top↑
帽子で視点を変えるという方法
弁護士の石井です。


お客さんのなかに、「夫が浮気をしている証拠を見つけました!」と興奮して電話をしてくる方がいます。
そんなときは、とにかく落ち着かせて、証拠を確保することを勧めています。

感情的になって証拠を夫に突きつけてしまう方もいるのですが、まず確保が大事です。

突きつけて破棄されてしまうと意味がなくなってしまいます。だからこそ、まず確保するように伝えているのですが、興奮していて物事を論理的に考えられない様子であることも多いです。


また、別のお客さんの中には、「裁判所から手紙が届きました!」と驚いて電話をしてくる方もいます。

私が、送られてきた文書のタイトルや裁判所の場所、届いた日、期限などを確認しても、パニックになっているのか、こちらが聞いている情報を確認できない方も多いです。


このように弁護士に電話してくる方は、混乱していることが多いので、いったん感情を落ち着かせて、客観的な情報をチェックしてもらったり、論理的にものごとを考えてもらうようにすることが多いです。

感情に支配されると、正常な判断ができないことから、いったん感情から離れて考えてみるというのは大事なことです。
過去にもそのようなエントリーを書いたことがあります。



しかし、なかなか感情から離れるイメージができないことも多いでしょう。

そんなときに有効な方法がこれ。

かぶっている帽子を変えるというものです。

これは『会議が変わる6つの帽子』本に書かれている方法です。


会議が変わる6つの帽子
会議が変わる6つの帽子


もともと、この本は、会議を効果的におこなうための手法。

会議では、参加者がそれぞれバラバラの視点で発言すると、うまくまとまりません。
弁護士の会議でもよくみかける光景です。

そんなときに、時間を区切って、参加者の発言の視点を特定するのがこの帽子メソッド。具体的には、「帽子の色」で視点を決めるというものです。


「白い帽子」は客観的な事実と数値(データ)に関連がある。
「赤い帽子」は感情的な視点を与える。
「黒い帽子」は警戒と注意を促し、考え方の弱点を指摘する。
「黄色い帽子」は楽観主義者の帽子であり、希望と肯定的な考え方をもつ。
「緑の帽子」は創造性と新しい考えの誕生を示している。
「青い帽子」は調整に関連し、考え方のプロセスを構成したり、他の帽子の使い方を統制する働きがある。

『会議が変わる6つの帽子』より引用




たとえば、「赤い帽子で発言しましょう」というのは、その議題に対して、どう感じるか、率直な感じ方をきいていくもの。
これを参加者みんなでまとめてしてもらう。「好きです」「違和感がある」など感情を語ってもらう。

「白い帽子をかぶって発言してみよう」というのは、議題に対する事実やデータについて発言を求めるということです。

会議の時間を区切って、特定の視点でみんなが考えるようにすると、議論が混乱せずにスムーズに会議が終わるという方法です。

この方法で、会議時間が短縮された例も多いとか。本書によれば30日かかっていた会議が2日で済んだそうです。


この帽子を変える、という方法は、会議以外でも有効であると感じました。

「裁判所から手紙が!」という感情的な方に対して、「いま、赤い帽子をかぶっているようですね。まず、それを脱いで白い帽子をかぶって情報を教えてください」といえば、
アタマが切り替えられそうです。


詐欺や悪質商法で多くの人が騙される理由の一つに、リスクを適切に認識していないというものがあります。

勧誘されたときには、感情を揺さぶられているため、リスクに意識が向かないのです。
そんなときには、赤い帽子をかぶされていることを認識して、まず帽子の色を変えてみる。
白い帽子をかぶって、情報を集め、黒い帽子をかぶってリスクについて考える。
こういう考え方のクセをつけると、被害に遭う人が減るでしょう。


この本では、6つの帽子のコンセプトの目的を二つ述べています。


「最初の目的は、一度に一つの事を考えるようにすることで、考え方を単純化しようとすることだ。「感情」「理論」「情報」「希望」「創造力」などを一度に対処しようとする代わりに、それを別々に分けて考えることができる。
二つ目の目的は、考え方をスイッチできることだ。」



会議が変わる6つの帽子
会議が変わる6つの帽子




いろいろなシーンで使える方法です。

みなさんも試してみてください。



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2011/02/09(Wed) | | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
忘れっぽいという弱点の克服
弁護士の石井です。

記録をとっておいて助かったという話です。


最近、2ヶ月前に終わった弁護士会支部のイベントについて、報告書を出すようにと言われました。

2ヶ月前?
はて?

何がありましたっけ?


私は、司法試験にこそ受かっていますが、記憶力には全く自信がありません。
どんどん忘れていってしまう私が、当時たてた作戦は3つ。

1 忘れるより速いスピードで記憶しなおす
2 思い出すきっかけを埋め込んでおく
3 記録する


1 忘れるより速いスピードで記憶しなおす

1つのことをジックリと深く考えることも必要ですが、忘れてしまったら意味がありません。
そう考えた私は、試験勉強の大部分を、とにかく速く回すことにしました。
試験前日には、1日で3科目の本をざっと復習したりして、全体を速く終わらせることを重視しました。

これは今の読書方法にもつながっています。
1冊の本をジックリ何日かかけて読んでいると、最初の頃に何が書いてあったのか忘れてしまいます。
だったら、忘れることを前提に、3倍のスピードで読み、よい本だったら3回読めばよいと考えてます。


2 思い出すきっかけを埋め込んでおく

私が受けた司法試験の論文試験では、試験用の六法をみることができました。
私は、準備段階からこの六法を入手し、法律に関する知識を、この六法の条文を見ることで思い出すように植え付けました。

たとえば、民法94条2項には
「 前項の規定による意思表示の無効は、善意の第三者に対抗することができない。」
と書いてあります。
ここまでは、論文試験の会場でみることができます。

この条文が書いてあるページの「善意」という文字部分をみたときに、ここでの問題点はどういうものがあるのかを思い出せるようにしておきました。また「第三者」という文字でも同じです。

ページのこの部分を見たらコレを思い出す、というように関連づけしていったんですね。

このように何かの媒体を通して関連づけて覚えておくと、思い出すきっかけになります。



3 記録する

私は昔からいろいろな物事を記録していました。
陸上部での練習内容、タイム、観た映画、読んだ本・・・
これは思い出して有効活用するため。
このブログやツイッターも、記録するという狙いで書いている意味もあります。
記録しておけば忘れっぽくても大丈夫。


さて、冒頭の弁護士会支部のイベント。
全く覚えていない~と思っていましたが、自分のブログにけっこう詳しく書いていたので、
その記事をきっかけに記憶を戻すことができました。


記憶はあいまいで変化するものですが、記録は少なくとも変化はしない。



何かの契約をするときの状況、勧誘されたときの言葉、夫婦げんかの内容、親を介護した内容・・・
私たちが仕事で出会ういろいろな場面でも、記録があったら良かったのに、と思うことが多いです。

みなさんも、後のトラブルを避けるために重要なポイントでは記憶に頼らず記録するようにした方がいいですよ。



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2011/02/03(Thu) | 雑談 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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