磯野家の相続
弁護士の石井です。



本屋で思わず手に取ってしまった本。





『磯野家の相続』

磯野家の相続
磯野家の相続





書かれている内容は、相続に関するの一般的な法律情報。



しかし、読んでみて得られたものは大きかったです。



「やられた」と感じました。



『ヘッテルとフエーテル』を読んだとき以来の敗北感です。

ヘッテルとフエーテル 本当に残酷なマネー版グリム童話
ヘッテルとフエーテル 本当に残酷なマネー版グリム童話







私は、法律相談の際に、情報を皆さんにしっかり届けることを重視しています。



そのために、図解したりチャートを渡したり、色々と工夫していたつもりでした。



しかし、『磯野家の相続』の著者である弁護士は、法律相談で相続の話をしてもどうも伝わっていないようなので、

サザエさんを例に説明したら意外に好評だったという理由で、本書を書いたとのこと。



わかりやすさを追求する際に、『サザエさん』を使うという発想はありませんでした。



本書を読んで感じたことは、みんなが知っているアニメを使って説明をすると伝わりやすい、だけではなく、

記憶に残りやすい

というメリットがあるということ。



記憶は、既に頭の中にあるものと関連づけると定着しやすいですからね。



「相続人の廃除は、被相続人を虐待したとき・・・」と覚えるより、「カツオが波平を虐待したら廃除される」と映像で覚えた方が記憶に残りますよね。

大事なことを伝えるには、相手の頭に映像を再生させた方が効果が上がります。



この点で、大変勉強になった一冊です。



私がこれからやらなければならないことは、伝える相手の『サザエさん』を探すこと。





ちなみに、最近読んだこちらの『ストーリーとしての競争戦略』も、戦略についてサッカーの映像を頭に流すという方法をとっていたため、記憶に残りやすかったです。

ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件 (Hitotsubashi Business Review Books)
ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件 (Hitotsubashi Business Review Books)






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2010/10/31(Sun) | | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
カモリスト
7時からNHKの番組で、悪質商法の特集が組まれていました。

特に、今回は、いわゆるカモリストの特集。


一度被害を受けた高齢者は、連続して被害に遭いやすい。

次々に未公開株を買わされたり、訪問販売を受けたりすることがあります。

これは、業者側が、カンタンに買ってくれる人たちをリスト化しているからです。

そのリストを転売する業者もいます。
振込詐欺グループでは、このようなリストを使うことが多く、転売業者から入手しているケースも少なくありません。

いちおう、個人情報保護法という法律はありますが、裏の世界では機能していない。


今回の番組では、リストに載っている高齢者を訪問して
「何度も訪問されて大変でしょ~リストから消してあげるよ」
と言って、お金を払わせる業者が紹介されていました。

このようなリストは、業者たちが勝手に作っているものですので、お金を払ってそこから自分の名前を消してもらっても、他の業者のリストに入れられたら何の意味もありません。そもそも、名前が消されているかどうかも疑わしい。ほぼ詐欺と言って良い。

一度だまされた人が二次的な被害を受けるというケースは昔からあります。
原野商法の二次被害、資格商法の二次被害・・・

被害がなくならないということは、そこに理由があります。

世の中にはだまされやすいタイプの人がいるということ。
一度だまされても、それは変わらないということ。だから、あえて狙われているということ。

一度だまされてしまった場合には、見方を根本的に変える必要があります。



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2010/10/28(Thu) | 消費者問題 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
ランキング1位
人気ブログランキングにて1位を獲得しました。



最近ほとんど更新できていない、このブログではなく、

私の所属している弁護士会県西支部が開催する

首都圏弁護士会支部サミットというイベントの宣伝ブログで。



rank







そういえば、私は毎年正月に10個の目標を紙に書いているところ、

今年書いた1つがこれ。

101022





ブログランキング1位。



しかし、1月下旬には、お偉い方のアドバイスを受け、このブログの方針では無理だと断念。

目標達成できないなぁと思っていたら、意外な形で達成。



1位への過程で実感したのは、上に行くには、他人の応援が必要であるという当たり前の話。

生きていくためには、人の力が必要なのです。



さて、上のブログで宣伝している

首都圏弁護士会支部サミット

とは、今年11月20日に小田原市で開催されるイベントです。



地元の裁判所を充実させましょうよ、という趣旨で開かれます。





今回は裁判員裁判をテーマに



全キャストを神奈川県の各支部の弁護士が担う

裁判員劇「ワーキングプア強盗致傷事件」や、

うちの県西支部が全国の複数の支部に対しておこなったアンケート結果をもとにした

パネルディスカッションがおこなわれる予定です。



小田原近辺の方で興味がある方は、事前申し込み不要ですので、見に行ってみてください。



私は、緩いキャラで広報ブログとツイッターをひたすら書くという地味な係です。



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summit





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2010/10/22(Fri) | 雑談 | トラックバック(0) | コメント(1) | page top↑
合同会社に出資しないか?

先日記事にした、合同会社の社員権を売るという商法は、週刊ダイヤモンド2010年10月9日号で紹介されていた商法です。


週刊 ダイヤモンド 2010年 10/9号 [雑誌]
週刊 ダイヤモンド 2010年 10/9号 [雑誌]




ある業者が、「未公開株や社債の次は合同会社の社員権だ」と主張しているとの話。



業者は、合同会社の出資であることで、「金融商品の購入ではない」と主張しているそう。





法の規制を避けるために、合同会社の出資という形をとっているのですね。





合同会社とは、なんでしょうか?



これは数年前にできた制度で、株式会社よりもラクに設立することでき、自由に設計できる会社です。LLCと呼ばれることもあります。



設立の際の費用・時間の負担が少ないほか、出資に対する配当も自由に配分率を決められます

株式会社の場合、全体の10%の株を持っていたら、配当も全体の10%となりますが、合同会社の出資の場合には、これを自由に変えられちゃう。



また、合同会社は、もともと小規模な組織を想定されたもので、出資した人は、経営者として活動することになります(定款で別に決めれば、経営に参加しないことも可能)。





このように簡単に設立できて、自由度が高いと・・・

悪用された場合が怖いですね。



勧誘の1パターンとして、未公開株や社債と比較して、「気軽に出資できますよ」というような勧誘が想定されますが、

出資した人は、経営者

が原則ですからね。

株や社債よりも、会社との関係は深くて、気軽というより重い取引だな、と感じます。



要注意。







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2010/10/17(Sun) | 消費者問題 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
次は社員権商法
突然ですが、問題です。伏せ字の中に入る言葉はなんでしょう?



「おばあちゃん、この●●を買えば絶対に儲かるよ。

 ○○だから」



答え1:未公開株詐欺

「おばあちゃん、この株を買えば絶対に儲かるよ。

 もうすぐ上場するから」





答え2:社債商法

「おばあちゃん、この社債を買えば絶対に儲かるよ。

 配当高いし社債は元金戻るから」



答え3:合同会社社員権商法

「おばあちゃん、この合同会社の社員権を買えば絶対に儲かるよ。

 配当みたいに出る報酬以外にボーナスも出るし、退職したら出資金は戻るから」





水戸黄門かよ!とツッコミを入れてしまうほど、ワンパターンです。



しかも、最近の社債商法では、「○○社の社債があれば、○円で買います」と、販売価格よりも高い値段で買うという情報を事前に流しておく手法が使われることもあります。



これにより実際に勧誘された際には、「あの人に売れば、差額が利益になる」と思い込んでしまう人も出てくるのです。



この手法は、未公開株詐欺でもありました。





同じ手口で、商品を買えただけです。



社債は、期限を決めてお金を貸すこと。会社がつぶれたら、お金は戻ってきません。

株も社員権も会社がつぶれたり、事実上存在しなくなったら、お金は戻ってきません。



水戸黄門をみているつもりで、業者の使ってくるパターンを見抜きましょう。





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2010/10/08(Fri) | 消費者問題 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
悪質商法の勧誘電話を切る7つの方法
今週の週刊ダイヤモンドは、「怪しい商法 騙しの手口」特集

ビジネス雑誌については、珍しい企画です。

週刊 ダイヤモンド 2010年 10/9号 [雑誌]
週刊 ダイヤモンド 2010年 10/9号 [雑誌]






この特集のなかで、一番、笑ってしまったのが

「悪徳からこうして身を守れ 予防法」

の3番目



電話勧誘に対する予防法として挙げられていたのが



「受話器を落としたフリ」



これが予防法---!?

世の中の人は、電話勧誘から逃れるために、「電話を切る」ことができないのでしょうか。

受話器を落としたフリまでして、切る理由が欲しいとは。



この予防法の欄には「電話だと話を遮るのが難しいが、来客中とか、料理中とか言って、意識的に話を切り上げることが大切だ」とあります。

やっぱり、電話を切る言い訳が欲しいのですね。



受話器を落としたフリ

くらいの方法なら、いくらでも挙げられそうな気がします。





ということで、悪質商法の勧誘電話を切る7つの方法



1 受話器を落としたフリ
 (週刊ダイヤモンド2010/10/9号より)



そもそも、こっちから切るということに罪悪感があるのであれば、相手から切ってもらえば良いわけですよね?

そのためには、相手に、いくら勧誘しても無駄だと思ってもらえればいいのです。



2 相手の勧誘文句をひたすら繰り返す

  「とっても良いマンションがあるんですよ」「とっても良いマンションがあるんですよ」「お得な話ですよ」「お得な話ですよ」「ちょっと聞いてます?」「ちょっと聞いてます?」

  参考文献:「勧誘が始まり理屈で負けると思ったら、無言になりましょう。あるいは、相手が怒り出すまで同じことをオウム返しにします。」『営業と詐欺のあいだ』より

営業と詐欺のあいだ (幻冬舎新書)
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3 受話器を放置して、業者が何分間しゃべり続けているか測定してみる

  参考記事:しつこい勧誘電話への対策





4 急にスワヒリ語で会話してみる

  あなたが子育て中であれば、「だっだーばーば」のような赤ちゃん語を話しても良いですし、犬を飼っているなら「うーうーぐわん」とか犬語で対応しても良いでしょう。





5 逆に勧誘してみる

  「最近、うちのおじいさんが亡くなっちゃってね、おじいさんが着ていたちゃんちゃんこを売りたいんだけど、あなたどうかしら?1着4万円。1日120円のコーヒーを飲むなら、1年間で元が取れるわよ」





6 警戒させる

 「ちょっと待ってね。今から録音するから。録音ボタンはこれだね。いや、顧問弁護士から、勧誘電話があったら、必ず録音しておくようにと言われたのよ。今日は、平成22年10月4日ね。あなたの氏名は?漢字ではどう書くの?会社名は?」





7 ひたすら「クーリングオフ、クーリングオフ」とつぶやく





これだけの対応をすれば、きっとあなたの電話番号も、カモリストから、要注意リストに移動されることでしょう。

良い子のみんなは、おじいちゃん・おばあちゃんに伝授してあげて!







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2010/10/04(Mon) | 消費者問題 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
相手は誰

某悪質商法会社の内輪話。



社長、大変です。営業のエースがとってきた契約、民事訴訟でエースが契約書を偽造したとされてしまいました。



「例の件か。民事の問題だけで済むのかな?」



いえ、被害者が、私文書偽造で警察沙汰にすると騒いでいます。



「そうか。マスコミに出ちゃうかね?」



うーん、どうでしょう。うちの会社では、辞めた社員が、内部の事情について本を書いたりしていますが、今のところ大騒ぎにはなっていませんし



「ただ、今回の事件は、民事の段階でマスコミに注目されていたよな」



そうですね・・・



「上にまで責任が来るということはあるか?」



今のところは大丈夫ではないかと・・・





数日後



「エースの逮捕は、マスコミに大きく取り上げられたな」



そうですね、エースだっただけに問題も大きいですね、社長



「今のままでは、マスコミの騒ぎも収まりそうにないな」



どうしましょうか



「うーむ、営業取締役と営業部長の2人でどうかな」



営業のトップ2人に責任を取らせるのですか



「そこまで責任を取らせればマスコミも国民も納得するだろ?」



どうでしょうか。うちの会社の組織的に問題があるという意見も出ています



エースが個人的に暴走した、話を聞いていた営業部長と取締役がもみ消した。私は何も聞いていない



それで2人が納得しますか?



2人に、今後のことは会社で面倒をみると伝えておいてくれ。会社が存続している限りは





悪質商法会社とやり合うときに考えること。本当の黒幕はどこにいるの?







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2010/10/02(Sat) | 雑談 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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