弁護士報酬と広告の話
ほんのむかし、あるところに村がありました。



村の真ん中を相模川が通っており、村人は相模川を渡るために、何カ所かにある渡し舟を利用しなければなりませんでした。



船賃は、村のルールで、最大1万ペネと上限が決められていました。



しかし、あるとき、「上限が決められているのはおかしい」「渡し舟間で競争させた方がよいサービスにつながるはずだ」という意見が出たため、上限は撤廃され、船賃は自由化されました。



これにより、各渡し舟で船賃が変わり、村民からはわかりにくくなったという意見が出てきました。

また、ある村民からは、「あそこの舟に乗ったら、3万ペネも請求された」とか「舟で出されたカクテルが5万ペネもした」など船賃が高すぎるという苦情が出されるようになりました。



仕方なく村長は、昔のルールに戻しました。



すると、渡し舟の経営者から「いまさら戻されても困るよ、うちもそれなりに投資してるんだよ」という苦情が来ました。



これにより村長は総辞職に追い込まれました。

辞職する際、村長は「タイムマシンがあればいいのに・・・」とツイッターでつぶやいたとか。



その後、相模川には橋がかかり、渡し舟自体必要がなくなったというのは別のお話。









消費者法ニュース82号



消費者問題を扱った季刊誌です。

他の公刊物に載っていない、消費者にとって有利な裁判例が載っていることから購読しています。



今回、驚いたのは6ページにわたって、「弁護士・司法書士の過払金広告」と題し、新聞・テレビ等の広告問題について取り上げられていたこと。

情けない。



債務整理二次被害110番で問題とされた被害事例は

・報酬の説明がない、報酬が高い

などの費用に関する問題。

・裁判はほとんどしない、和解しても報告しない

などの事件処理に関する問題に分類できそうです。



私個人としては、新聞・テレビ等の広告にも、情報提供という意味では意義がありうると考えています。テレビ広告が、事件処理上の問題につながるのだとすれば、事件処理上の問題を減らすために広告を規制しようという動きになるのは当然です。

問題は、つながるのかどうかの検証。



また、弁護士費用は、現在、自由化されているので、一般規定に反しなければ、契約によって自由に決められるのが建前です。しかし、多重債務者の場合、自由だから自分の目で選択できる、というよりは、相談に来る時点でかなり追い詰められています。余裕がない。

今回の消費者法ニュースに取り上げられていた報酬例は、そんな多重債務者を相手にした契約としては、高いという印象を持ちました。



費用の点について、司法書士会は、報酬の上限を設定することを検討しているとの報道がされています。

http://www.asahi.com/national/update/0224/TKY201002230505.html



弁護士の業界では、かつて報酬基準があり、これが撤廃されて自由化されたという経緯があります。

広告も、かつて規制されていたものが緩和されたという経緯です。



また昔のように規制しなければならない時代が来るのでしょうか。

はたして、それが消費者にとってプラスになるのかどうか。






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2010/02/28(Sun) | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
弁護士の頭の中
テレビでの説明がわかりやすいと評判の池上彰さんの本を読みました。

本書自体もわかりやすく「わかりやすく伝える方法」を説明したものでした(この説明はわかりにくい)。


「わかりやすく<伝える>技術」

わかりやすく〈伝える〉技術 (講談社現代新書)
わかりやすく〈伝える〉技術 (講談社現代新書)






法律というのは、普通の人にとってはわかりにくいと言われます。

なるべくわかりやすく伝えたいと考えて、相手の理解度を見ながら説明するようにしていますが、まだまだ改善の余地がたくさんあります。
他の弁護士が説明しているところを見ていると、気づかされることも多いです。


本書を読んで、特に私が反省しなければと思ったのが、この点。


「わかりやすい説明とは、常に具体的でなければいけない。」
「具体的なところから一段、次元を上げて抽象化することが大事。」



最近、忘れがちなのが、具体的に説明するという視点。

法律は、具体的に起きている事柄に、抽象的なルールをあてはめていくもの。

我々の頭の中は、相談を聞きながら、具体的と抽象的の間を行き来しているのです。

「妻が他の男性と旅行に行ったんです」→「不貞か?」

「不貞というために、その前に婚姻関係は破綻していないか?」→「旅行前の夫婦関係は○※・・・」




抽象的な法律の制度をインプットする際にも、具体的な適用場面をイメージします。


「消費者契約法の不退去による困惑取消」→「業者が家から出て行ってくれないので、困って契約をした場面」

この抽象的な法律は、具体的にはこういう場面で使える。

そんな行ったり来たりをしながら、法律をインプットしています。



普段からそうしていると、話を聞く相手も、それくらいわかるだろうと考えてしまいがち。

抽象的な説明をすれば、あなたの具体的なケースでどうなるかわかりますよね、となってしまうのは危険です。
具体的な事柄、その人の抱えてきた事柄にまであてはめてあげるのが親切ではありますね。改めて気をつけねば。




法律の場面以外でも、この具体的、抽象的という考え方は使えます。


ある具体的な事柄から、抽象的な法則を抜き出して、他の具体的な事柄に使う。

これが応用力。この考えで行くと、どんなことからでも、学ぶことはできます。

例えば、スラムダンクのような漫画からでも学ぶことは多いです。


スラムダンク (28) (ジャンプ・コミックス)
スラムダンク (28) (ジャンプ・コミックス)




「シロートだからよ」とバスケットの素人である主人公が発するセリフで場の雰囲気が変わるシーン。

自分の業界の雰囲気を変えるのは、業界の慣習に浸っていない人であることが多いです。
仕事をしていくうえで、常に素人的な視点を忘れないことによって変化を生み出せるのではないかと思います。


トラブル回避という点からも、過去に起きた事件から、抽象的な本質を知っておけば、他の事件に巻き込まれないようになります。
ネットワークビジネスなんて横文字を使っているものでも、本質を見ると、これは以前にマルチ商法と言われたでは?と気づくこともあるのです。



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地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」
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2010/02/26(Fri) | | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
想定内
花粉症の季節になりました。



数年前、ベテラン弁護士から、「花粉症はだんだん軽くなっている気がする」と言われました。

私は、当時は花粉症が苦しかったので、そんなことあるか、と心の中で否定していました。



それから数年後、私も同じセリフを発しています。

だんだん軽くなっている気がします。



それは慣れたということなのかもしれません。

一時期は薬を飲んでいましたが、今は全く飲んでいません。



毎年のことなので、花粉の季節になったら、マスクとゴーグルをする。



これで仕事には大して影響がなくなりました。





考えてみれば、予め来ると分かっている問題への対処は、それほど難しくありません。

毎年同じ時期に来るなら、なおさらです。



中学生の頃、「ここ、テストに出すよ」という先生がいました。

なんじゃ、この授業、と心の中で思っていました。

テストに出ると予告されたところを覚えておけば、点が取れる。

テスト前にチェックしておけば良いだけ。それほど難しくありません。



花粉時期にマスクとゴーグルするだけ。それほど難しくありません。





難しいのは、予期していない問題への対処です。



訪問販売でクーリング・オフが認められている理由は、訪問販売というのは消費者が予期せず不意に訪問されて、無防備な状態で勧誘を受けてしまうからです。

予期していない勧誘へは、うまく対応できず、つい契約をしてしまう人が多いということを前提にしています。





問題への対処をなるべくうまくするためには、「予期していない」問題から、「予期していた」問題へ移しておくと良いです。



いろいろな問題を想定しておく。



川崎の幸署では、950世帯に振り込め詐欺に注意するよう呼びかける手紙を送ったそうです。

http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1002240026/





いまだに振り込め詐欺の被害が出てしまうのは、まだ「予期していない」人が多いから。

そういう人が、「予期していた」状態になっていけば被害は減るはずです。



これは、多くの問題に応用できることですね。





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2010/02/24(Wed) | 消費者問題 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
橋をつくって被害を防ぐ
最近、橋を渡っていて思いました。

「橋を最初に創った人はすごいな」と。



川の向こう側に渡ることができる。

便利になったと思います。しかし、それだけではなく、色々な影響があったと思います。

それまでは、「川の向こう側のことだ」と他人事だったことが、橋ができて渡れるようになったことで、こちら側にも影響するようになりました。



川を挟んで無関係だったものが、橋によって結びつけられたのです。



いままで無関係だったものを結びつける、関連づける力は強いです。





振り込め詐欺のような事件でも、タイムリーな話題と今までの手法を関連づけただけの詐欺事件で被害が発生しています。



厚木では、振り込め詐欺対策とB級グルメ:シロコロを関連づけた運動が起きているそう。

http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1002150015/


金融機関の女性職員らは「トンでもない犯罪許しません」と書かれ、署のキャラクター「シロちゃん」「コロちゃん」をあしらったステッカーをパトカーに張り、職場に向かった。







この無理矢理っぽい関連づけ力はすごいですね。

厚木のシロコロは、B級グルメのグランプリの取り方といい、その後の商品展開といい、今回のような運動といい、戦略的です。





関連づける力を悪用されると、詐欺事件のようなことが起きてしまいます。

投資被害でも、先物で使われた手法が、FXへ、金へと流れているだけの事件が起きています。



こちら側も、関連づける力を持っていれば、被害を受けそうになったときに、ああ、これはあの事件に似ていると警戒できます。

向こう側のことだと思っていた事件と、自分たちの間に橋をかけるようにすれば、被害に遭いにくくなると思います。




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2010/02/21(Sun) | 消費者問題 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
記録する

むかし、あるところに、Aさんという収支感覚が麻痺してしまっている人がいました。

少しでも欲しいものがあるとカードで買ってしまい、いつの間にか多重債務を負ってしまいました。

Aさんは、法律事務所に行って債務整理をしたとのこと。



Aさんの知人、Bさんは、Aさんから「弁護士が、多重債務にならないために家計簿をつけろって言ってた」という話を聞きました。



そうか、家計簿をつければ、多重債務にならなくてすむんだ。



そう考えたBさんは、さっそく家計簿をつけ始めました。

家計簿は、1円単位で付ける必要はなく、ざっくりつければ良いということを聞いていたので、これにしたがい、ざっくりつけていきました。

買い物をする際、「これを買うと、家計簿つけなきゃいけないな」と思って、少しだけ支出を抑えることはありましたが、多くの場合には、欲しいものがあれば、カードのリボ払いを使って買ってしまいました。

Bさんも気が付くと、多重債務を負ってしまいました。







家計の収支感覚に自信がない人。いつの間にか借金が増えてしまう人は、家計の収支を明らかにするために、家計簿をつけた方が良いです。



先日、借金相談にきた方が、相談室に置いていた家計簿の本を自ら手に取り、「家計簿をつけなきゃね」と自分から発言していたことがありました。

まったく家計簿の発想がなかった人が、最初に家計簿をつけ始めるという一歩を踏み出すことは大きなこと。





いったん家計簿から離れてみると、一般的な「記録をつける」ことも大事なことです。



「大事なことはすべて記録しなさい」というのは当たっていると思います。

大事なことはすべて記録しなさい










事故を起こしたときのようにトラブルになる可能性が高い状況では、やりとりについての記録をつけると、あとで証拠として使えることが多いです。

そうでない状況でも、普段の記録が、後にトラブルになった際に有効な証拠に変わることも多いです。日記やメールなどでも、使えます。

ツイッターはライフログとして使っている人もいるということですので、その場合、意外な証拠になる可能性もあります。

このように記録は、証拠になる可能性があるという点で有効です。



しかし、記録をすることの最も重要な目的は、将来その記録を使うという点だと思います。

上記の本でも、記録の効果として第一に「Remind(再現)・・・読み返せる、マニュアル化できる」という点をあげており、将来に目を向けていることがわかります。



仕事上での作業記録は、将来同じようなことが起きたときにマニュアルとして使えます。



私個人は、高校時代に陸上部で活動していた際、練習の記録や大会でのタイムを記録していました。これは、大会前にどのような練習をすることで、タイムが変わってくるのかを分析するためでした。良いパターンを分析し、将来、タイムを伸ばすために記録をしていたものです。



記録は、将来のためにつけるもの。





家計簿に話を戻しましょう。



家計簿をつけたことのない人が、家計簿をつけはじめる。

これは大きな一歩です。



しかし、忘れてはいけないこと。



家計簿は、つけること自体が目的ではありません

将来のためにつけているのです。活かすことが目的。



ある程度の期間、家計簿をつけたら、振り返ってみましょう

自分の家計の収支がどうなっているのか、厳しいのであれば、どう改善していけば良いのか、それを考えるための記録です。



せっかくつけた記録をうまく使いこなしてみてください。




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お金が貯まる人の「家計簿」 (知的生きかた文庫)
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2010/02/18(Thu) | 借金問題 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
キャッシュカード詐欺
県内で、自宅を訪問してキャッシュカードをだまし取ったり、暗証番号を聞き出して、現金を引き出す詐欺事件が出てきています。



http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1002160029/



http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1002160038/



http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1002040027/



いずれも高齢者が被害を受けています。



警察官、金融庁、税務署、裁判所、銀行。

どこも、直接、暗証番号を聞き出すことはないですから。



私が行っている銀行では、窓口で「銀行員が暗証番号を聞き出すことはありません」とアナウンスを流しています。

テレビでも警告は流れています。

振り込め詐欺も減ってはいますが、まだなくなっていない。



被害は止まらない。



最近、高齢者の方と話をしていて感じるのは、情報を伝えるだけでは、この人の財産を守れないのではないかという不安。成年後見や補助、保佐など受けていない方でも、詐欺などに対する防衛能力は低くなっていると感じます。



近くにいる人が守る。それでも被害が止まらないなら、利便性を捨てて、高齢者を守るシステムに移るしかなくなるのではないでしょうか。





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2010/02/17(Wed) | news | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
生活レベルを元に戻せない事例
生活レベルを上げてしまうと元に戻すのは難しい。



T.Iさんの証言

「私は、2か月くらい前からジョギングを始めました。

 走るだけなんて退屈で、いままで何度も挫折してきたんですけど、今回は違ったのです。

 2か月前、iPod nanoを買ったんです。

 これで音楽やオーディオブックを聴きながらだと、走るのが楽しかったんです。

 ところが、今朝、走っている最中に、iPodが急に止まってしまって、電源が全く入らなくなってしまいました。バッテリー残量も十分なはずなのに・・・

 途中から、音なしで走っていましたが、もう楽しくありませんでした。

 いつもよりも短い時間で、ジョギングを切り上げてしまいました。

 帰り道、走りながら、これからの事を考えました。

 iPodが壊れたこれからも、走り続けるかどうか。

 でも、私にはよくわかりました。

 iPodがない状態では、とても走る気が起きません。

 もう、iPodがない生活には戻れないのです。」





一度、生活レベルを上げて、快適さを手に入れてしまうと、なかなか元に戻すことは難しいです。



ボーナスなど一時的な収入に頼って、生活レベルを上げてしまった後で、その収入が途絶えてしまったら、どうしますか?





その生活レベルを維持するために、自らを磨いてより収入を上げるということができれば、それでも良いでしょうが、現実的でない人も多いでしょう。



多くの人は、生活レベルを下げるという苦痛を伴うことになるのです。

T.Iさんの証言のように、一度得た快適さを失うことは苦痛です。



そうだとすれば、将来の苦痛を避けるために、収入を見極めて、むやみに生活レベルを上げないことが大事。

生活レベルを維持するために借金などしてしまうと、どうなるか分かりますよね?



法律事務所には、そのような方が多重債務を負ってしまい、相談にいらっしゃいます。

破産申立をする方が、「いま思えば、あの時点で生活レベルを下げられなかったことが、多重債務の原因です」と振り返ることもあります。



いまの支出、生活レベルが適正なレベルなのか、一度考えてみてください。





ちなみに、T.I氏のiPodは、メニューボタンとセンターボタンを10秒同時押ししてリセットしたら、元に戻ったそうです。良かったですね!

http://support.apple.com/kb/TS1390?viewlocale=ja_JP







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2010/02/14(Sun) | 借金問題 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
弁護士名がいっぱい

かなりむかし、「食」の国と「疑」の国があり、2つの国は戦争をしていました。



「食」は、川から「疑」を攻めようとしました。

しかし、「食」の兵は1万、疑の兵は10万と、かなりの差がありました。



そこで「食」の天才軍師・小梅は、

1人10体、わらで人形を作ってみよう」と作戦を立てました。



「食」は、夜間、船にわら人形を乗せて、「疑」を攻めました。



「疑」の国の見張り役は、

「食の兵は1万って聞いてたけど、なんかいっぱいいる!

 ざっと見ても11万はいるぞ。大変だ」

と慌てて、将軍に、この事を伝えました。



「疑」の将軍も、「食」の兵は1万だと思って準備していたので、弱気になり

ここは一旦引こう」と撤退してしまったとのこと。







数千年後、小梅の子孫は、「小梅法律事務所」を経営していました。

天才軍師の血を引いた経営手腕により、事務所は順調に業績を伸ばし、弁護士は30名に。



ある日、小梅法律事務所では、離婚事件を引き受けました。



まずは内容証明でも送っておくか。

 慰謝料100万取れれば十分だろうけど、とりあえず500万請求しておくか。


と、相場よりも高めの慰謝料請求書を内容証明郵便で相手方に送りました。



その際、天才軍師・小梅の戦略を参考に、担当弁護士以外の29人の弁護士の名前を記載し、印鑑を押して送りました。

 

その請求書を受け取った相手方は

なんかハンコがいっぱい押してある!大変だ」と怯え、相場よりも高い慰謝料を支払ったとのこと。







私がまだ弁護士一人の事務所を経営していたころ、離婚の相談者から「相手には10人も弁護士が就いているのですが、大丈夫でしょうか」と聞かれた事があります。

離婚事件の話を10人の弁護士が聞いているシーンは、想像しにくいです。

よほどの事件でない限り、実働は1人、多くて2人。

他の弁護士は参考意見くらい出すかもしれませんが、事務所に所属しているだけということが多いです。



見かけに惑わされてはいけない。本質を見ましょう。なにごとも。



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2010/02/11(Thu) | 雑談 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
なぜ歯医者は必死なのか
ほんのむかし、ある町に、



『オシャレで高価なインテリアで内装を統一した、午後10時まで開いている歯科

待合室には質素なイスのみ、築何十年の古びた外観、午後5時でぴったり終わる眼科』

がありました。



町長は住人に

「あの歯医者と眼医者どっちが伸びる可能性があると思う?」

と質問しました。



住人たちは「サービスも良いし、キレイだし、歯医者じゃないの」と答えました。



しかし、数年後、伸びていたのは眼科の方でした。



『街を歩いていて、「最近キレイな歯医者が多くなったなあ」と感じたら、ビジネスについて考えてみるチャンスです。視点を変えて、なぜ歯科がそこまでしないとならないのかを考えてみましょう。競争がきびしいので、サービスの質を上げて、一人でも多くのお客さんを取り込むようにしないと、生き残っていくのがむずかしいということなのです。』



『』内は「一生お金に困らない3つの力」前書きより引用



一生お金に困らない3つの力
一生お金に困らない3つの力








単純に、歯科の方がサービス精神が旺盛だったというパターンもあると思いますが、上記の本で言われているのは、その業界がどのような状況にあるのか、競合が多いのかどうかなどを考えなさい、という話です。

便利なサービスがされている場合には、その理由を考えてみようということ。



この発想は、騙されないために必要なものです。





「絶対に儲かりますよ」



なんて話をなぜしてくるのでしょうか?

100%儲かるなら、その人自身が参加しているはず。

それなのに、なぜかその人は、あなたに勧誘してきている。必死に。勧誘しなければならない理由があるのです。

100%儲かる話なら、勧誘なんてしなくても、人が群がりますよね。そんな甘い話はないですが。





「いま、人気の商品なんですよ」



なんてものを、なぜ訪問してまで売りに来るのでしょうか?

人気なら、訪問してくる営業マンに人件費なんてかけずにお店で売れば良いはずですね。



話を聞いていて、どこか引っかかるところがあったら、その相手が、なぜそんな話をしてくるのか、理由まで考えてみましょう。



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2010/02/09(Tue) | 消費者問題 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
裁判所をかたった代引き
ほんのむかし、あるところに法律事務所がありました。



事務所の弁護士は、消費者に向けて詐欺に注意するよういろいろと呼びかけていました。



事務所には、情報収集に必要な本が大量に届いたり、情報発信に使うIT機器が頻繁に届いてました。ときには、代引きで来ることもありました。

そのたびにスタッフは、「先生、また変なもの買ったよ」とツイートしていました。



そんなある日、弁護士の留守中に、裁判所からの代引き荷物が届きました。



あれ?裁判所から代引きだって。珍しいね。払っていいの?



「裁判所だから間違いないんじゃないの?

 先生、最近、忙しくてテンパってるから、代引きが来るって伝え忘れることあるじゃない」



そうだよね。この前も、新しい先生の名刺代が代引きで来ること言ってくれなかったし



「きっと新しい事件の記録か何かでしょう。謄写代くらいの値段だし」



協議の結果、スタッフは代金を支払い、郵便を受け取りました。



箱の中を開けると、「かにかま」だけが入っていて、詐欺だと気づいたとさ。







裁判所をかたった代引き郵便に注意。

http://www.courts.go.jp/nara/about/osirase/tyuui.html



数年前に破産をした人に対して、官報費用の支払請求書が届く詐欺事件がありました。

裁判所のような公的機関を名乗られると、人はだまされやすい。

しかも、代引きという、その場ですぐに判断を求められる環境を作り出しています。

裁判所から代引きで郵便は届かない、と覚えておきましょう。





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2010/02/07(Sun) | 消費者問題 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
日弁連会長選挙は、再投票へ

本日おこなわれた日弁連会長選挙は、再投票になるそうです。こんなの初めて。

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20100206k0000m040048000c.html



会長選挙は、全国の弁護士からの得票数だけではなく、各都道府県ごとの単位会で、一定数の単位会の支持を受けられないと当選しないルール。

得票数では、山本弁護士が宇都宮弁護士を1000票程度上回ったものの、単位会支持数が足りなかったため、当選しなかったという結果です。



投票率などの仮集計結果は日弁連のサイトに掲載されています。

http://www.nichibenren.or.jp/ja/updates/100205.html



候補者2名で再投票しても同じ結果になるんじゃないかという意見もありますし、じゃんけんすれば良いんじゃん、という意見もあるようです。

しかし、今回の結果は数字で出ています。お二方とも課題がある。見えている。

宇都宮弁護士は全体の得票数を増やさないといけない、山本弁護士は単位会支持数を増やさなければいけない。

その課題をどう克服するか、再投票でどう数字が動くかを見ることでわかりますね。

課題だらけの弁護士業界のトップに必要な能力が問われそうです。



また、今回のニュースで、無関心な方々が動く可能性も高いと思います。



全体の投票率 63.88%

単位会ごとの投票率 

ワースト 一弁 45.53%

      沖縄 49.32%

      埼玉 50.09%

      横浜 50.40%



神奈川県は下から4位。

狙われそうです。こういうときだけ同級生から電話が来るのです。




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2010/02/05(Fri) | news | トラックバック(0) | コメント(1) | page top↑
ステッカー屋敷
ほんのむかし、ある村に一人暮らしのおばあさんがいました。



娘が久しぶりに、おばあさんの家に帰ってくると、家にはたくさんの健康食品と請求書がありました。



「お母さん、こんなに健康食品どうしたのよ!」



ああ、それね。ペロシステムとかいう会社の人が何度も家に来てね



「訪問されて買ったの?こんなうさんくさい健康食品いらないでしょ?」



なかなか断れなくてね。玄関のドア開けていると寒いし



「玄関に『訪問販売お断り』ってステッカー貼ってあるのに、許せない!

 たしか、断ってるのに、勧誘するって法律違反じゃなかったっけ?」



プルルル



「もしもし、タクモ?」



どうした?



「うちのお母さん、訪問販売お断りってステッカー貼ってるのに、訪問されて健康食品買っちゃったんだよね。断ってるのに、勧誘するのって良いわけ?」



ああ、今読んでる『改正特商法・割販法の解説』によると、

 拒絶の意思表示は、相手を特定する必要があるかのように書かれてるね。

 国会審議でも、お断りステッカーを貼っていただけでは不十分のような見解が述べられたそうだよ。

 ただ、ステッカーに強固で具体的な拒絶の意思が明白になっている場合には、拒絶と言えるだろうという話のようだ




「なに、それ?どういう場合よ?」



例が書いてあるな。

 たとえば、ある特定の販売業者との間では、特定の商品等について一切の契約締結をする意思がない旨が具体的に明示されているなど、だそう




「ふーん、了解」



訪問販売だったら、クーリ・・」ガチャ



「お母さん、ステッカーもう1枚作るわよ」



『ペロシステムの健康食品訪問販売お断り』



「これでバッチリよ」



数日後、ピローシステムという会社が健康快眠グッズを売りに来たらしい。

その後、おばあさんの家はステッカーだらけになり、村ではステッカー屋敷として有名になったとのこと。



このおばあさんが、クーリングオフ、過量販売解除を使うのはまた別のお話。









特定商取引法では、訪問販売に係る売買契約をしない旨の拒絶の意思を表示した消費者に対して、勧誘をしていはいけないと決められています。

口頭で「契約しない」と言うほか、身振りなどでも良いとはされていますが、一般的なステッカーでは、その相手に対する「拒絶」とまでは言えないのではないかとされています。



私は、秒殺する、理論攻撃する、変な人のフリをする、日本語を話せないフリをするなど、いくつか拒絶バリエーションを持っています。

いらないものは、いらないと言える、断る力を身につけましょう。






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2010/02/04(Thu) | 消費者問題 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
ほんのむかし、ある村にサイバンカンがいました。



サイバンカンは、刑事事件が起きた場合、事件を起こした人に刑を言い渡していました。



村人たちは、その刑をみるたびに、

「軽すぎる!」

とか

「重すぎる!」

とか

「サイバンカンには専業主婦の気持ちがわからないのよ!」

とか、いろいろと意見を言いました。

マスメディアも、村人の意見を受けて「この罪でこの刑は軽すぎるよ。被害者のキモチ分かってない」などと報道しました。



そんな意見が、山の上にいる仙人の耳に入りました。



「そうだ!」と仙人は言った。「みんなにしてもらえばいいんだよ!」

「え?」とサイバンカンは、驚いた顔で仙人を見た。「するって、何を?」

「裁判だよ!」



こうして、村人の市民感覚を、裁判の事実認定や量刑に反映させようという新しい制度が始まりましたとさ。

この制度が数年後にどうなったかは、またのお話。







「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」を読みました。

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら










野球部をドラッカーの本でマネジメントしていくというお話。



「そうだ!」とみなみは言った。「夕紀にしてもらえばいいんだよ!」

「え?」と夕紀は、驚いた顔でみなみを見た。「するって、何を?」

「マーケティングだよ!」






すべてを自分一人ではおこなわず、他人が得意なことは他人に任せるというシーンです。



問題は、その人がそれを本当に得意としているのか見極めること



弁護士もそういう目で見られるということ。





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2010/02/03(Wed) | | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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